本草薬膳学院創立10周年記念大会並びに日中薬膳シンポジウム
2012年6月24日(日)
記念大会主催:本草薬膳学院創立10周年記念行事実行委員会
日中薬膳シンポジウム主催:本草薬膳学院・日本国際薬膳師会・中国薬膳研究会・北京中医薬大学・河南中医学院
総括
2012年8月6日 本草薬膳学院創立10周年記念行事実行委員会
実行委員長 稲垣雄史
概要:本草薬膳学院創立十周年記念行事実行委員会(十周年実行委員会と略す)は、2010年10月1日に正式に発足し、成果をあげることを目的としてボランティアが集まった組織である。ボランティアはパートナーであり、無給のスタッフからなる。十周年委員会の成果は顧客に満足をもたらすことであり、顧客とは、第一に本草薬膳学院、第二に本草薬膳学院で薬膳学を何らかの形で学んだ人々である。テーマを「薬膳、今とこれから」におき、顧客の現状を知り、要望を把握し、価値があるものとしているものを分析・企画・実行した。薬膳学のあるべき姿を「弁証施膳」におき、当学院の院長の学識を強みとして記念誌にインタビュー企画を折り込み、日中薬膳シンポジウムを日本国際薬膳師会と共同開催し、薬膳学の奥行きの一端を明らかにした。各薬膳教室の交流、さらに国際交流の促進を実現し、本草薬膳学院の10年の足跡と次の10年への姿を描いた。記念式典には参加者数303名、本草薬膳学院10周年記念講座(有料)2件にはそれぞれ46名の確定申込みを得た。第一の顧客の反応も第二の顧客の反応もそれぞれ手応えを感じさせるものであった。また組織を支えたパートナーおよび支援の団体の活躍は眼を引き、とくに、本草薬膳学院の特徴である学院長の力と活躍は特筆すべきものであった。
1.はじめに
本草薬膳学院は2002年4月に、辰巳洋学院長を創設者として開設された中医学を基本とする薬膳学を教育する学校である。今年は創立後10年目にあたる。
辰巳洋学院長によると、支援の方々から「本草薬膳学院創立10周年記念行事」を行ってはというお薦めがあったことを機に、学院は2010年5月8日、「本草薬膳学院創立10周年記念行事実行委員会」の設立と働きかけをおこなった。その対象は2002年春入学の第1期中医薬膳師コース卒業生から2010年春入学の第13期中医薬膳師土日コース、中部校、通信教育コース、家庭薬膳コース、東京誠心調理師専門学校卒業研究科コースの人々、さらに東京栄養士薬膳研究会教室、堀先生の教室、横浜薬膳健康つくり教室に所属する人々と多岐にわたっている。
お誘いの一通の書簡とお声かけ頂いたことが切っ掛けになり、この会に参加することになった。
2010年10月1日、第1回の実行委員会で、皆様のご推薦をいただきはからずも委員長をお引き受けすることになった。また副委員長2名、事務局長などが決まり、動き出した。
最初の日、十周年記念事業のキャッチフレーズ「薬膳の今とこれからの展望」が決まり、記念式典の候補日があげられ、開催規模、会場、来賓のデッサンがはじまった。
この拙文では、本草薬膳学院創立十周年記念行事委員会の活動の一端をその時々の記録や議事録をもとに運営プロセスを含めて、特に十周年実行委員会の活動、式典、記念誌、交流会などを含めて総括を試みる。
この記録が、次の創立20周年記念行事を企画・推進する際の一助になればと期待している。
課題は何であったか?(次ページへ続く)