本草薬膳学院

【公開講座】「イタリア薬膳料理講座(第5回)」が行われました!

2022.05.03公開講座

 4月25日、公開講座『新田先生のイタリア薬膳料理講座』の第5回目が行われました!

今回のテーマはイライラ対するイタリア薬膳」。

こちらの講座は調理実習前にその日のテーマに関する中医学理論の講義があります。

春の臓腑肝の働きが活発になります。肝の情志は『怒』で、肝の働きがうまく行かないと精神・情緒の安定を保つことができなくなり、イライラ・怒り・不眠・うつなどの症状が現れます。イライラ解消には肝の働きを正常に保ち肝と脾を調和させることが大切になります”と新田先生。

”イライラ”を中医学ではどのように考え、どう対処していくのか?
3つのタイプに分け、それぞれの症状や原因、対処法をわかりやすくご説明いただきました。

調理実習のメニューは各々のタイプごとのおすすめ食材を使用したメニューとなっています。

 

☆牡蠣とほうれん草のクリームグラタン

牡蠣・ほうれん草・生クリーム・卵・チーズなど、陰を補う食材を使用します。
陰液が不足し、陽が亢盛となり、熱の症状が現れてイライラし、めまいや耳鳴り、喉が渇きやすい、
目がかすむなどの症状が出る方におすすめなメニューです。

中火で焼いた牡蠣に生クリームと塩少々を加えます。

ほうれん草、パルミジャーノを加えて混ぜ合わせ、溶いた卵を加えてさらに混ぜ、
耐熱皿に盛り、オーブンで焼いたら出来上がり!


こちらは大きな耐熱皿に入れて取り分けても、一人分づつグラタン皿に入れてもOK!
牡蠣のミルキーな味わいがパルミジャーノと卵入りの濃厚なソースと相性抜群な
美味しいクリームグラタンが出来ました(*^^*)

☆ドライトマトとなすペーストのカサレッチェ

カサレッチェとはS字カーブにソースがよく絡む、味なじみの良いパスタのこと。
トマトソースや魚介のソースとよく合います。

こちらは陽が旺盛な体質、ストレスの長期化などで肝が亢進し、熱となり、
イライラや頭痛、めまい、顔や目が赤い、不眠、脇腹の焼けるような痛みがある方におすすめなメニューです。

体の熱を冷ます作用があるといわれているトマトやセロリ、茄子をたっぷり使用します。

トマトは生だけではなく、イタリア料理ではおなじみの食材であるドライトマトも使用。
ドライトマトを加えることで美味しい出汁が出たり、味にアクセントが付き、
料理にコクと旨味をプラスしてくれます。

新田先生がドライトマトの扱い方を受講生様に丁寧にご説明されました。

切った食材をオリーブオイルで炒め、その一部をフードプロセッサーで細かくしておいたニンニクと
アーモンドに加え、ペースト状にしたものを大きな鍋に移し、オリーブオイルを加えて混ぜ合わせておきます。

そのペースト状のアーモンドとアルデンテにゆで上げたカサレッチェ、取り置きしておいた
トマトや茄子を炒めたものを加えて和えたら出来上がり!

アーモンドは脳を活性化して精神を安定させる効果があると言われており、
ストレスの緩和にも優れた食材。こちらのパスタは受講生様が是非とも家で復習したい!
と特に大絶賛のメニューでした。

☆グリンピースとたこの煮込み

気を巡らせてくれるグリンピースと気や血を補い、体力をつけてくれるたこを
ミニトマトやトマトピューレ、白ワイン等で煮込むだけのとっても簡単に作れるメニューです。
ストレスや精神的な疲れで気の巡りや血液循環が悪くなり、イライラやのぼせ・
ため息・しゃっくり・げっぷ・脇腹の張りや痛みが気になる方におすすめです。

トマトピューレはトマトを煮込み、裏ごししたもの。トマトの風味がぎゅっと濃厚で、
素早くトマトのおいしさが出るので手早く調理をしたいときに便利です。
トマトの五味は。酸味のある食材は、気の巡りをよくし、肝の気を整えますので
ストレスが溜まっている方におすすめです。但し、体を冷やす性質がありますので
冷え性や虚弱体質の方は生食は控え、火を通すと良いでしょう。

☆キーウイとりんごのケーキ

肝の熱を冷まし、火を取り除く作用があると考えられているキーウイやりんご、
小麦粉を使ったデザートです。

キーウイとりんごを縦長に薄切りにし、卵・きび砂糖・牛乳・バター・小麦粉類を
混ぜ合わせたものを型に流し、オーブンで焼きます。

肝の働きが強すぎると、脾を痛め、食欲不振・疲れ・無気力などの症状が現れますが、
色鮮やかで美味しいデザートはストレスを和らげ、食欲を増進させてくれることでしょう。

☆ハーブティー

・ジャーマンカモミール
・ラベンダー
・レモンバーベナ

3種類とも鎮静作用によりイライラ、興奮、緊張、不安を鎮めてくれる効果があるとのこと。
上品な香りのハーモニーが更にリラックス効果を高め、癒してくれます。

      

イタリアではカモミールティーを子供がむずかる時や不眠で眠れない時に飲んだりするそう。
そんな小話をイタリアに長年住んだ経験がある新田先生からチラホラ聞けることも
イタリアやイタリア料理にご興味のある受講様たちに好評で、この講座の魅力となっています。

春は1年のうちでも寒暖差が大きく、また新生活による環境の変化による疲れなどが
体調に影響を与え、何かしらのストレスを感じやすい時季。
更に今年はコロナウイルスや連日の報道などで精神的な負担が多いと言われています。
そんな心の不調を食養生で美味しく、健やかに春を楽しめたらいいですね。

 

さて、次回からはいよいよ2022年新田先生のイタリア薬膳料理講座がスタート!
今年度は身近な不調がテーマとなっています。単発でのご参加も喜んで受け付けております。

大変人気な講座ですので、ご参加ご希望の方はお早めにお申込みください\(^o^)/

 

お申込み方法:下リンク先よりお申し込み書をダウンロードの上、必要事項をご記入いただき期日までに

FAX、郵送、メールにて学院までお送りください。

イタリア薬膳料理講座申込書

または、公開・特別講座申込フォームからのお申込みも可能です。

講座内容:

(2022年3月現在)

日付 申込み締切日 講座内容
1 2022年6月27日 6月20日 不眠に対するイタリア薬膳
2 8月22日 8月15日 頭痛に対するイタリア薬膳
3 10月24日 10月17日 めまいに対するイタリア薬膳
4 12月12日 12月5日 疲れに対するイタリア薬膳
5 2023年2月27日 2月20日 冷え性に対するイタリア料理
6 4月 24日 4月17日 うつに対するイタリア薬膳

お申込みをいただいた方には開講が決定次第、改めましてメールにてご連絡を差し上げます。

開講決定後にお振込みいただいた受講料は返金出来ません。食材準備の関係上、キャンセルは3日前までにお願いしております。3日前以後のキャンセルは後日レジュメ渡しとなります。予め、ご了承ください。


講師:新田 玲子

@reiko_nitta

イタリア料理家、国際薬膳師・国際薬膳調理師、イタリア語講師。通算8年イタリアで暮らし、滞伊中、イタリア家庭料理研究家、野尻奈津子氏より料理を学ぶ。帰国後2005年よりイタリア料理の会「TIRAMI SU’(ティラミス)」を主宰。2010年より本草薬膳学院にて公開講座として薬膳イタリア料理講座を年6回受け持ち、薬膳イタリア料理レシピは200以上にのぼる。

2020年『イタリア薬膳ごはん 体の不調とおさらばできる』講談社 イタリア食文化文筆・翻訳家 中村浩子共著出版。好評発売中!

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