本草薬膳学院

【公開講座】「薬膳お菓子を楽しむⅢ(第4回)」が行われました

2021.10.13公開講座
  • 東京

 

11月4日(木)、公開講座「大村先生の薬膳お菓子を楽しむⅢ」の第4回目が行われました!

この日のテーマは陽虚の薬膳』
陽虚(ようきょ)とは、気が不足しているために自分の体を温める力のない病態のことであり
朝晩の冷え込みが厳しくなり紅葉が本番となるこれからの時期から冬に悪化しやすい症状。

陽虚体質を改善する食薬を選ぶ際には陽気を補う補陽類を選び、臓腑を温めてくれる温裏類を加えるとより効果が高まります。

今回の実習メニューは下記2品でした。

●生やつはし

京みやげとして有名なやつはしは琴に似た形から、琴の名手・八橋検校にちなんで名づけられたともいわれています。

最初に粉類と砂糖を混ぜたものを蒸し、蒸しあがったら練りまとめ、肉桂末を敷いた上に生地を置き、伸ばします。

 

伸ばした生地はやわらかくてもっちもち。

それをを正方形に切り、形を整えた後、まろやかな甘さの餡をやさしく包みました。

 

体を温かくする力が強い桂皮末をたっぷりと使った生やつはし、甘くて上品な香りが教室中に広まりました(*^^*)

<薬膳ポイント>

・肉桂末は、体をあたたかくする力が強い大熱性を持っています。胃・脾・肝・腎をあたため、辛味によって血流を促進し、冷えの改善に作用します。

・もち米が原料の白玉粉はからだをあたためると同時に甘味で気力を補充し、胃腸を丈夫にするので、胃腸の虚弱による疲れ、無気力、食欲不振の改善に働きかけます。

 

●胡桃肉の黒糖がらめ

今回はより薬膳的効能を高めるため胡桃肉を濃く煮出した杜仲茶と黒糖で煮詰めます。

ここは焦がさないよう熟練の技が必要!

まずは大村先生が学生様たちにお手本を見せてくれました。

水分が蒸発し、熱が取れるとだんだんとサラサラになってきます。

クルミの香ばしさや黒砂糖のコクのある甘さが口いっぱいに広がります。

<薬膳ポイント>

・甘味で温性のくるみは虚弱した腎・肺・大腸をあたため補益します。

・甘味の杜仲は温性を持ち、肝・腎をあたため補い、筋骨を丈夫にします。

・黒糖は肝・脾・胃をあたため、胃痛・腹痛・生理痛によく使われます。あわせて虚弱した臓腑をあたため補います。

今回は実習メニューの他に大村先生がご自宅で飴がけを作ってきていただきました。

こちらも美味しくてついついあと引く絶賛の美味しさだったようです♪

冷えは万病のもと!からだを温めるほっこりおやつで寒さを元気に乗り越えられたらいいですね♪

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☆次回開催予定☆

日時:2021年11月18日(木) 10:00~12:00
テーマ:かぜ予防の薬膳
メニュー:みたらし団子・黒米大福
受講料:4,500円
講師:大村和子 国際薬膳師・裏千家茶道教授
辰巳洋・大村和子共著『薬膳お菓子』好評発売中!

また、先日延期とさせていただきました9月2日(木)『やまづと・人参タルト(老化防止の薬膳)』の振替日を12月9日(木)に設定させていただきました。

お申込みはHPよりお願いいたします。
詳細はこちらをご覧ください。
https://honzou.jp/news/9264/

皆様のご参加を心よりお待ちしております\(^^)/

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