【公開講座】大村先生の「薬膳お菓子と薬膳茶を楽しむⅠ(第4回目)」が行われました!
- 東京
2022年 公開講座「大村先生の薬膳お菓子と薬膳茶を楽しむⅠ」の第4回目の講座が行われました。
開講初年度より毎年好評をいただいておりましたが、この度、学生様のリクエストにお応えし、
薬膳茶も一緒に学べる講座へとリニューアル!毎月キャンセル待ちが出るほどの人気の講座です。
裏千家茶道教授でもいらっしゃる大村先生から季節の養生にあわせたお茶についてもご指導いただけます。
今回の薬膳茶は秋におすすめ『百合抹茶』です。
抹茶は緑茶の一部です。粉末にすることで茶の効能がそのまま現れ、
体に残った夏の熱をとることが出来ます。
体を潤す百合根と合わせた、秋におすすめの食薬です。
☆第4回目 実習メニュー☆
●栗きんとん【補腎益気】
あらゆるお菓子の中で最もシンプルで、かつ高級なお菓子として認められ、
薬膳の応用についても、効能と味のバランスを考えて混ぜたり、包んだりしやすい和菓子です。
初秋は『百合根』と合わせると良いでしょう。
茹でた生栗を熱いうちに半分に切り、裏ごしします。
何度も繰り返し濾すと粘りが出てしまうので網目を斜めに使い、ヘラ全体を使って力強く、
なるべく一度で終われるように濾すのがポイント!と大村先生。
こちらの実習では、大村先生のデモンストレーションの後、受講生様にも体験していただきます。
先輩受講生と学び間もない受講生様とペアで作業を進めていき、
すべての工程に携わることが出来るのもこの講座が人気である理由の一つです。
裏ごしした栗の30%のグラニュー糖を計り、その内半分を加えてよく混ぜ、弱火で練ります。
残りのグラニュー糖を更に加えて練ります。硬さは随時大村先生に確認^^
常温にて冷ましてから適量ずつに丸め、布巾で絞って形作ります。
材料が栗とグラニュー糖とシンプルなだけに、栗の素材の味が良く感じられます。
秋に収穫した栗は温性で甘みを持ち、脾・胃・腎を温めて補い、腎機能の低下による
足腰のだるさと痛み、消化機能低下による下痢などに用います。
●松しぐれ【健脾利湿】
時雨(しぐれ)は、秋の終わりから冬の初めの降ったり止んだりする雨。
菓子のしぐれは、あんに粉類や卵を入れてざっくりと蒸したものをいいます。
白あんと小豆こしあんを均一に混ぜます。
この後、卵黄と混ぜるため少し固めでOK!
固めにするための2つのコツを大村先生から教えていただきました。
(電子レンジを使う方法・布巾を使う方法)
混ぜたものに卵黄を入れ混ぜ、上南粉、上新粉を加えて軽く混ぜて等分にします。
丸めた中餡を出来上がった生地で包み、シナモンをふりかけます。
生地は手の平で厚めに伸ばします。
上部に厚みを持たせて包むことで蒸すときれいに割れてくれ、くちどけが良くなります。
蒸気の上がった蒸し器で7~8分蒸したら出来上がり!
松しぐれには深秋の冷えに体をあたためる肉桂末をふりかけました。
肉桂末は辛味・甘味で胃・脾・肝・心に入りやすく、陽気を補い、経絡を温めて
気血の流れを良くしてくれます。
次回の講座は友禅菊(きんとん)・じゃが芋まんじゅうと秋の人気和菓子となっております。
只今、満席となっておりますがキャンセル待ちのお申し込みは可能です。
ご興味のある方は早めにお申込みくださいますようお願い申し上げます。
日 時:2022年10月13(木)10:00~12:00(2時間/1回)
メニュー:
<和菓子> 友禅菊(きんとん)・じゃが芋まんじゅう
<薬膳茶> 秋の薬膳茶②(無花果・葛粉・蜂蜜)
場 所:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町22番6号 東京セントラルプレイス2階 本草薬膳学院教室
講 師:大村 和子 先生 (国際薬膳師・裏千家茶道教授)
教 材:プリント
持ち物:エプロン、三角巾、タオル(手拭用)、筆記用具
入学金・施設維持費:不要
授業料:1回:4,500円(材料代を含む) 全12回:48,000円(材料代を含む)
※全12回お申込みいただきますと、一回あたり受講料が500円お得になります。
定員15名(申込順 定員になり次第締め切ります)
お申込み方法:下リンク先よりお申し込み書をダウンロードの上、必要事項をご記入いただき
期日までにFAX、郵送、メールにて学院までお送りください。
または、公開・特別講座申込フォームからのお申込みも可能です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております\(^^)/
講座内容一覧:
(2022年5月現在)
回 | 日付 | 申込締切日 | 内容 |
1 | 2022年6月2日(木) | 5月26日 | あじさい(きんとん)・月影(平鍋)
梅雨の薬膳茶①(大豆・煎茶) |
2 | 7月7日(木) | 6月30日 | 水ようかん・くず桜・くず切り
夏の薬膳茶①(ハト麦・緑茶) |
3 | 8月4日(木) | 7月28日 | 萩まんじゅう・柚の香餅
夏の薬膳茶②(緑豆・薄荷・生甘草) |
4 | 9月1日(木) | 8月25日 | 栗きんとん・松しぐれ
秋の薬膳茶①(百合根・抹茶) |
5 | 10月13日(木)★ | 10月6日 | 友禅菊(きんとん)・じゃが芋まんじゅう
秋の薬膳茶②(無花果・葛粉・蜂蜜) |
6 | 11月17日(木)☆ | 11月10日 | ゆべし・どら焼き
冬の薬膳茶①(肉桂・ほうじ茶) |
7 | 12月1日(木) | 11月24日 | さくら餅(道明寺)・うぐいす餅
冬の薬膳茶②(生姜・胡桃・黒砂糖) |
8 | 2023年1月19日(木)☆ | 1月12日 | 梅桜(ねりきり)・くるみ大福
冬の薬膳茶③(普洱茶) |
9 | 2月3日(木) | 1月26日 | 黄味淡雪・えくぼまんじゅう
春の薬膳茶①(桂花・紅茶) |
10 | 3月2日(木) | 2月23日 | 青柳(こなし)・柏餅
春の薬膳茶②(ジャスミン茶) |
11 | 4月6日(木) | 3月30日 | よもぎまんじゅう・黄金羊かん
春の薬膳茶③(玄米大棗茶) |
12 | 5月11日(木)★ | 5月4日 | 若鮎・花菖蒲(ねりきり)
梅雨の薬膳茶②(とうもろこし茶/ひげ・皮付き) |
★第2木曜 ☆第3木曜
講師:大村 和子
国際薬膳師、裏千家茶道教授。ホームメイド協会講師を務め、料理・和菓子のメニュー開発と講師養成に携わる。2005年に本草薬膳学院を卒業、国際薬膳師資格取得。当学院で薬膳指導を行いながら自宅で茶道教室を主宰、高校茶道部の指導も担う。2012年には辰巳洋学院長との共著で『薬膳お菓子』を出版。
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