【公開講座】大村先生の「薬膳お菓子と薬膳茶を楽しむⅠ(第3回目)」が行われました!
2022年 公開講座「大村先生の薬膳お菓子と薬膳茶を楽しむⅠ」の第3回目が行われました!
開講初年度より毎年好評をいただいておりましたが、この度、学生様のリクエストにお応えし、
薬膳茶も一緒に学べる講座へとリニューアル!
裏千家茶道教授でもいらっしゃる大村先生から季節の養生にあわせたお茶についてもご指導いただけます。
今回の薬膳茶は夏におすすめ『緑豆薄荷茶』でした。
材料は緑豆、薄荷、生甘草を使用しますが、各々の食材によって煎じる時間が異なります。
緑豆はもやしのもとであり、短く煎じるときれいな緑色になりますが、長くなると
茶色に変わります。効能は同じです。
近年は温暖化により真夏の気温は基礎体温を超える37℃以上になる日もあります。
酷暑の影響で身体も熱くなり体調を崩しやすい時期となりますが、
涼性の食薬で作る涼爽な薬膳茶は暑さを和らげ、異常な発熱を冷ます等の改善が期待されます。
☆第3回目 実習メニュー☆
●蒸しまんじゅう(萩まんじゅう)【補脾益気】
まんじゅうは和菓子の代名詞であり、全国各地に名物のまんじゅうがあります☆彡
この萩まんじゅうは甘味で平性のさつま芋と白あん(いんげん豆)を使い、気を補い、
脾と胃の消化機能を丈夫にします。肺・脾・腎・肝・胃に入り、胃腸を補益します。
砂糖に水を入れて溶かし、小豆あんを加えて混ぜます。
あんの小豆は排尿により余分な水分を取り除きます。
粉類をよく混ぜてふるい、上記に混ぜ、生地を作って休ませます。
茹でたさつま芋をつぶし、白あんと混ぜ、等分にして丸めます。
上記を打ち粉に出して等分にし、あんを包みます。
上記のあがった蒸し器に入れ、強火で蒸して出来上がり!
作りたてさつま芋あんの焼き芋のようなホクホクした食感と自然な甘みは絶品!
さつま芋がおいしい時期を迎える秋に是非作っていただきたいお饅頭です。
●柚の香餅【補脾理気去湿】
柚子の香が香る秋の餅です。和菓子の銘で一番多いのは「○○もち」で、餅は古来より
ハレの日の食べ物としてなくてはならないものです。
白玉粉に水を少しずつ(ここがポイント!)加えてなめらかに練ります。
上新粉と砂糖を上記に加え、泡立てないよう混ぜ合わせ白あん、柚子の皮のすりおろしも
入れ混ぜます。秋に採れる青柚子からは、熟す前のさっぱりとした香りとさわやかな酸味が味わえます。
蒸気のあがった蒸し器に枠を置き、しっかり濡らした布巾を敷き、蒸します。
蒸しあがった生地をボウルにとり、少し絞った濡れ布巾を手に巻いてつきまとめます。
片栗粉の上に生地を置き、等分にし、丸めた小豆こしあんを包んで形を整えます。
最後に挽き茶羊羹で柚子の葉や蔕の部分を作り、甘くさわやかな柚子の香りがほんのりと漂う
かわいらしい柚の香り餅が出来ました♪
次回の講座は栗きんとん・松しぐれと秋の人気和菓子となっております。
只今、満席となっておりますがキャンセル待ちのお申し込みは可能です。
ご興味のある方は早めにお申込みくださいますようお願い申し上げます。
日 時:2022年9月1(木)10:00~12:00(2時間/1回)
メニュー:
<和菓子> 栗きんとん・松しぐれ
<薬膳茶> 秋の薬膳茶①(百合根・抹茶)
場 所:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町22番6号 東京セントラルプレイス2階 本草薬膳学院教室
講 師:大村 和子 先生 (国際薬膳師・裏千家茶道教授)
教 材:プリント
持ち物:エプロン、三角巾、タオル(手拭用)、筆記用具
入学金・施設維持費:不要
授業料:1回:4,500円(材料代を含む) 全12回:48,000円(材料代を含む)
※全12回お申込みいただきますと、一回あたり受講料が500円お得になります。
定員15名(申込順 定員になり次第締め切ります)
お申込み方法:下リンク先よりお申し込み書をダウンロードの上、必要事項をご記入いただき
期日までにFAX、郵送、メールにて学院までお送りください。
または、公開・特別講座申込フォームからのお申込みも可能です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております\(^^)/
講座内容一覧:
(2022年5月現在)
回 | 日付 | 申込締切日 | 内容 |
1 | 2022年6月2日(木) | 5月26日 | あじさい(きんとん)・月影(平鍋)
梅雨の薬膳茶①(大豆・煎茶) |
2 | 7月7日(木) | 6月30日 | 水ようかん・くず桜・くず切り
夏の薬膳茶①(ハト麦・緑茶) |
3 | 8月4日(木) | 7月28日 | 萩まんじゅう・柚の香餅
夏の薬膳茶②(緑豆・薄荷・生甘草) |
4 | 9月1日(木) | 8月25日 | 栗きんとん・松しぐれ
秋の薬膳茶①(百合根・抹茶) |
5 | 10月13日(木)★ | 10月6日 | 友禅菊(きんとん)・じゃが芋まんじゅう
秋の薬膳茶②(無花果・葛粉・蜂蜜) |
6 | 11月17日(木)☆ | 11月10日 | ゆべし・どら焼き
冬の薬膳茶①(肉桂・ほうじ茶) |
7 | 12月1日(木) | 11月24日 | さくら餅(道明寺)・うぐいす餅
冬の薬膳茶②(生姜・胡桃・黒砂糖) |
8 | 2023年1月19日(木)☆ | 1月12日 | 梅桜(ねりきり)・くるみ大福
冬の薬膳茶③(普洱茶) |
9 | 2月3日(木) | 1月26日 | 黄味淡雪・えくぼまんじゅう
春の薬膳茶①(桂花・紅茶) |
10 | 3月2日(木) | 2月23日 | 青柳(こなし)・柏餅
春の薬膳茶②(ジャスミン茶) |
11 | 4月6日(木) | 3月30日 | よもぎまんじゅう・黄金羊かん
春の薬膳茶③(玄米大棗茶) |
12 | 5月11日(木)★ | 5月4日 | 若鮎・花菖蒲(ねりきり)
梅雨の薬膳茶②(とうもろこし茶/ひげ・皮付き) |
★第2木曜 ☆第3木曜
講師:大村 和子
国際薬膳師、裏千家茶道教授。ホームメイド協会講師を務め、料理・和菓子のメニュー開発と講師養成に携わる。2005年に本草薬膳学院を卒業、国際薬膳師資格取得。当学院で薬膳指導を行いながら自宅で茶道教室を主宰、高校茶道部の指導も担う。2012年には辰巳洋学院長との共著で『薬膳お菓子』を出版。
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