【公開講座】大村先生の「薬膳お菓子と薬膳茶を楽しむⅠ(第2回目)」が行われました!
2022年 公開講座「大村先生の薬膳お菓子と薬膳茶を楽しむⅠ」の第2回目が行われました!
開講初年度より毎年好評をいただいておりましたが、この度、学生様のリクエストにお応えし、
薬膳茶も一緒に学べる講座へとリニューアル!
裏千家茶道教授でもいらっしゃる大村先生から季節の養生にあわせたお茶についてもご指導いただけます。
今回の薬膳茶は夏におすすめ『水出しはと麦緑茶』でした。
緑茶は発酵させない茶で、茶の効能である清熱、解毒、利尿の働きを持っています。
はと麦(薏苡仁)も清熱・利尿作用があり、合わせて夏に取り入れたいお茶です。
☆第2回目 実習メニュー☆
●水ようかん【清熱潤肺生津】
水ようかんは、寒天を使って固めます。寒天には天然の棒寒天、糸寒天などと
工業的に作られる固形寒天、粉寒天があります。
今回は手軽に使える粉寒天を使用し気軽に冷やしものを作りました☆彡
粉寒天を分量の水に振り込んで煮溶かします。その後、グラニュー糖を加え、
強火で煮ますがしっかりと沸騰させることがポイントです!
上記に白あんを小さくちぎって入れ、沸騰したらくず粉の水ときを加えます。
手早く混ぜ合わせ、火を止め、水を入れたボウルで鍋を冷まし、泡が立たないよう気をつけながら混ぜます。
流し缶に少量流し入れたら薄切りにした黄桃を置き、刻んだ黄桃を混ぜ入れて冷やし固めます。
寒天は食物繊維をたくさん含み、ノンカロリー食品です。
水ようかんは口当たりの良さで食べるものですが、やわらかくて口に入れたらとろける
食感と冷たさは盛夏の風物詩と言ってよいでしょう。
●くず桜【清熱解肌除湿】
古くは夏の冷やし菓子といえばくず桜でした。ゼラチンや寒天よりも昔から
くず粉が食べられていたからです。吉野くずが有名ですが、くず粉が出来上がるまでに
大変な手間を要しますのでとても高価なものです。
くず粉を使用した菓子や料理は劣化が早いので出来立てが最も美味しいとされています。
くず粉に水を加えてとかし、砂糖も入れて溶かします。1/5を残し、4/5を鍋に入れて火にかけ、
糊状に練り、火を止めて残した1/5を加え混ぜます。
上記を等分にして水に入れ、中あんを包んだものをラップで覆いますが、
ラップと手に生地がはりついて苦戦されてましたが、ラップと手を水に濡らしておくと良い、
という大村先生のアドバイスによりスムーズに作業を進めることができました♪
10分蒸し、氷水に入れて冷やしたら完成です。透明感のある生地から透けて見えるあんが涼を呼びますね。
●くず切り
黒蜜の材料を鍋に入れ、煮溶かして冷やしておき、大きな鍋に湯をたっぷり沸かします。
葛粉に水を加えてよく溶かし、水飴と湯を合わせ混ぜ加えたものをバットに薄く流し、沸騰した湯に入れ葛を煮ます。
周りが固まってきたらお湯をかけ、最終的には全体的にお湯に沈めます。
透明になった葛を水にとり、1㎝巾位に切り、氷水に入れた器に切った葛を入れ、黒蜜をつけて食べます。
葛の魅力は独特のもっちりぷるんとした食感、うっとりするほどの透明感でしょうか。
学生様たちも葛の魅力に取りつかれていらっしゃるようでした☆彡
次回の講座は少し季節を先取りした秋の和菓子となっております。
大変人気の講座ですので満席となる月もございます。
ご興味のある方は早めにお申込みくださいますようお願い申し上げます。
日 時:2022年8月4(木)10:00~12:00(2時間/1回)
メニュー:
<和菓子> 萩まんじゅう・柚の香餅
<薬膳茶> 夏の薬膳茶②(緑豆・薄荷・生甘草)
場 所:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町22番6号 東京セントラルプレイス2階 本草薬膳学院教室
講 師:大村 和子 先生 (国際薬膳師・裏千家茶道教授)
教 材:プリント
持ち物:エプロン、三角巾、タオル(手拭用)、筆記用具
入学金・施設維持費:不要
授業料:1回:4,500円(材料代を含む) 全12回:48,000円(材料代を含む)
※全12回お申込みいただきますと、一回あたり受講料が500円お得になります。
定員15名(申込順 定員になり次第締め切ります)
お申込み方法:下リンク先よりお申し込み書をダウンロードの上、必要事項をご記入いただき
期日までにFAX、郵送、メールにて学院までお送りください。
または、公開・特別講座申込フォームからのお申込みも可能です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております\(^^)/
講座内容一覧:
(2022年5月現在)
回 | 日付 | 申込締切日 | 内容 |
1 | 2022年6月2日(木) | 5月26日 | あじさい(きんとん)・月影(平鍋)
梅雨の薬膳茶①(大豆・煎茶) |
2 | 7月7日(木) | 6月30日 | 水ようかん・くず桜・くず切り
夏の薬膳茶①(ハト麦・緑茶) |
3 | 8月4日(木) | 7月28日 | 萩まんじゅう・柚の香餅
夏の薬膳茶②(緑豆・薄荷・生甘草) |
4 | 9月1日(木) | 8月25日 | 栗きんとん・松しぐれ
秋の薬膳茶①(百合根・抹茶) |
5 | 10月13日(木)★ | 10月6日 | 友禅菊(きんとん)・じゃが芋まんじゅう
秋の薬膳茶②(無花果・葛粉・蜂蜜) |
6 | 11月17日(木)☆ | 11月10日 | ゆべし・どら焼き
冬の薬膳茶①(肉桂・ほうじ茶) |
7 | 12月1日(木) | 11月24日 | さくら餅(道明寺)・うぐいす餅
冬の薬膳茶②(生姜・胡桃・黒砂糖) |
8 | 2023年1月19日(木)☆ | 1月12日 | 梅桜(ねりきり)・くるみ大福
冬の薬膳茶③(普洱茶) |
9 | 2月3日(木) | 1月26日 | 黄味淡雪・えくぼまんじゅう
春の薬膳茶①(桂花・紅茶) |
10 | 3月2日(木) | 2月23日 | 青柳(こなし)・柏餅
春の薬膳茶②(ジャスミン茶) |
11 | 4月6日(木) | 3月30日 | よもぎまんじゅう・黄金羊かん
春の薬膳茶③(玄米大棗茶) |
12 | 5月11日(木)★ | 5月4日 | 若鮎・花菖蒲(ねりきり)
梅雨の薬膳茶②(とうもろこし茶/ひげ・皮付き) |
★第2木曜 ☆第3木曜
講師:大村 和子
国際薬膳師、裏千家茶道教授。ホームメイド協会講師を務め、料理・和菓子のメニュー開発と講師養成に携わる。2005年に本草薬膳学院を卒業、国際薬膳師資格取得。当学院で薬膳指導を行いながら自宅で茶道教室を主宰、高校茶道部の指導も担う。2012年には辰巳洋学院長との共著で『薬膳お菓子』を出版。
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