2022年夏期スクーリングを開催いたしました
- 東京
本草薬膳学院では、通信教育コース・オンライン(eラーニング)コースの受講生を対象としたスクーリングを年3回(夏・秋・冬期)開催しています。
受講は卒業条件の一つですが、講師から直接講義を受けられ、直に質問ができ、実際に食薬を使用する調理実習で実践力を養うための重要な機会でもあります。
また、目標を共にする仲間作りの場ともなり、普段孤独の中で勉強している受講生のモチベーションアップにもつながっています。
6月24日〜26日、2022年夏期スクーリングを開催いたしました。
7月を目前にし、気象台からの発表はないまでも梅雨明けを思わせる、気温30℃を超える夏らしい気候となりました。
今回の参加者は計30名。関東、関西、北海道から沖縄まで様々な地域からお越しいただきました。
コロナ禍以降の参加者は関東近郊にお住まいの方がほとんどで、満席になることはありませんでしたが、参加者層から新型コロナの影響が以前までの逼迫した状況を脱したことが窺えます。
まだ気は抜けない段階ですが、無事に開催できたことは、しっかりとした感染対策に取り組んでいただきました受講生の皆さまのご協力あってのことと、改めて感謝申し上げます。
通学コースの講義形式とは少々異なるスクーリング。
午前中の中医学理論講義では、1日目に辰巳学院長、2日目に猪俣稔成先生、3日目は平尾安基子先生が順番に教壇に立ち、本草薬膳学院を代表する講師たちの講義を受けることができます。
通学コース生の講義以外に、通信教育コース生とオンラインコース生の添削を担当するのが平尾先生・猪俣先生です。これまで文書やメールの上でしかやり取りをしてこなかった講師との対面に、感動した様子の受講生の皆さま。添削でのアドバイスやポイントについて、さらに深く質問したり、改めて感謝を伝えている姿がよく見られました。
また、通学コース生でも辰巳学院長の講義を受けられるのはカリキュラム最後の卒業テストの時のみになりますので、たいへん貴重な機会です。(研究科コースでは講師を務める講座がございます。)
これからご参加予定の方は、ぜひ有意義に受講できますよう勉強に励み、講義に備えておきましょう!
3日間の午後の薬膳講義・調理実習を担当するのは西山睦美先生です。
薬膳の基本概念から教科書を読むだけでは知ることができない知識まで、広範囲にご講義くださいました。
辰巳先生とスタッフが持参した生薬植物の説明もしていただきました🌼文字だけからでは習得できない知識に触れられることもスクーリングの醍醐味ですね。
午後の後半は、待ちに待った調理実習の時間です!
班を二つに分け、各日、薬膳料理3品・薬膳茶1種を分担して調理していきます。
調理関係や栄養士、自営業といった普段から料理を作り慣れている方が比較的多く、手際よく料理は完成していき、手が空いた時間を利用して連絡先交換やSNSでつながり合う方々の姿も見られました。
「Instagram見てます!」、「実は〇〇は私なんです」なんてこともあったそう^^*
仲間づくりの場としての意義もあるスクーリングですので、モチベーションアップや情報交換をしながら励まし合って卒業を目指してほしいです。
盛り付けにもこだわりを出してくださいました☆
中医学理論に則っることで、生薬を使わずに食材の持つ力で薬膳が成り立つことを、体感を通して身につけていただけたことでしょう。
実践こそ習得の近道ですので、他のテーマのレシピも是非作ってみてください。
この受講をもって全課程を修了し、卒業を迎えた方が6名いらっしゃいました。
国際薬膳師試験に向けての今後のステップや更に学びを進めるための研究科の内容についてをスタッフに質問して確認されるなど、「卒業がゴールではない」という意識でいらっしゃる姿勢は素晴らしいものです。
最終日、それぞれの先生から励ましの言葉が送られました。
辰巳先生は、学院が20周年を迎えたことに触れながら、本草薬膳学院を選んで入学していただいたことへの感謝と薬膳の輪を広げていく仲間の存在の大切について語られました。
★周年記念行事についてはこちら ➡ 本草薬膳学院創立20周年記念行事
学院設立当初は、たった2名の入学生のために通学コースを開講し、このスクーリングも参加者は10名弱だったと振り返り、それが今や通学コースに満員のコース・教室があり、通信教育コース・オンラインコース・研究科コースを含めての学生総数は600名以上にもなっていると述べると、受講生からは驚嘆の声が聞こえてきます。
独学中は孤独に感じることもあることと思いますが、全国に仲間がいると実感できたことで、気持ちに弾みがついたのではないでしょうか。
この薬膳の輪を大切に、そして更に広げていけますよう、今後のご活躍に期待しております。
3日間のご受講、お疲れ様でした。
本草薬膳学院
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