【公開講座】「薬膳お菓子を楽しむⅢ(第12回)」が行われました
5月12日(木)、2021年 公開講座「大村先生の薬膳お菓子を楽しむⅢ」の第12回目(最終回)が行われました!
数種類の薬膳食材を使ったこれからの時期にぴったりな季節のお菓子を3品作りました。
テーマは「夏の薬膳」。夏は五臓のうち心の機能が盛んになります。五行の”火”に属し心気に通じるので心気を補養することが大切です。また、暑くて汗をよくかくので涼性・寒性の食材で清熱効果のある食材を用いるとよいでしょう。
☆実習メニュー☆
●まめ豆羊羹【清熱解暑利水】
小豆・緑豆・薏苡仁をしばらく水に浸し、柔らかくなるまで煮て蒸らし、裏ごしします。
これらの食材は体内にこもっている熱、飲みすぎた水分を穏やかに排泄します。
甘草と菊花を煮出し、濾して薬汁を作ります。甘草は甘味が強いので、砂糖の代わりにも使えます。
熱を取り、気力を補充し、解毒作用もあります。
薬汁と寒天、砂糖、最初に煮た豆を入れて煮詰めます。
粗熱を取って、流し缶に入れて冷やし固めます。
このように流し缶の下にお箸を入れると固まる時間を短縮できます!
ひんやりした涼し気な佇まいのこちらのまめ豆羊羹。ガラスのお皿に盛りつけてみました。
暑さをいっとき忘れさせてくれる風情がありますね♪
●青梅・びわ(ういろう)【補中益気】
青梅とびわは季節と深い関わりで作られています。
初夏になるとお菓子屋さんの店先を飾りますが、本物と見間違えてしまうほどそっくりです。
外郎生地の半透明感が中餡の色をかすかに映して雰囲気を出しています。
ういろうの生地は4種類の粉を使います。座学に加え、実習でも大村先生から
それぞれの粉の説明がありました。
砂糖・水と混ぜ合わせ、蒸しあがったら、ボウルに出してよく揉みまとめます。
生地を2等分にし、一方は抹茶で青梅色に、
もう一方は姜黄でびわ色にします。
青梅は黄身餡で梅の甘煮を包み、更にそれを青梅の生地包みます。
梅を形作り、和菓子の手仕事道具である三角棒で線を入れ、片栗粉を刷毛でまぶします。
今回は三角棒を使用しましたが、大村先生からは代用品の紹介もありました。
こちらの講座では、基本的に全過程をご自身で体験できるよう構成され、なるべく特別な道具や材料を使わずに、
初心者の方でもご自宅で気軽に失敗なく再現出来るよう考慮してあります。
びわの中餡は白餡で甘納豆と包んだものです。
次回からはいよいよ『薬膳お菓子と薬膳茶を楽しむⅠ』がスタートいたします。
今年度は和菓子にプラスして 季節の薬膳茶 もお楽しみいただける講座へとパワーアップ!
主に和菓子初心者の方を対象とし、薬膳お菓子を作るために必要な生地作りや包あんの仕方等、
和菓子作りの基本を学びながら季節の和菓子を作ります。
日 時:第1木曜日 10:00~12:00(2時間/1回)
場 所:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町22番6号 東京セントラルプレイス2階 本草薬膳学院教室
講 師:大村 和子 先生 (国際薬膳師・裏千家茶道教授)
教 材:プリント
持ち物:エプロン、三角巾、タオル(手拭用)、筆記用具
入学金・施設維持費:不要
授業料:1回:4,500円(材料代を含む) 全12回:48,000円(材料代を含む)
※全12回お申込みいただきますと、一回あたり受講料が500円お得になります。
定員14名(申込順 定員になり次第締め切ります)
講座内容:
(2022年5月現在)
回 | 日付 | 申込締切日 | 内容 |
1 | 2022年6月2日(木) | 5月26日 | あじさい(きんとん)・月影(平鍋)
梅雨の薬膳茶①(大豆・煎茶) |
2 | 7月7日(木) | 6月30日 | 水ようかん・くず桜・くず切り
夏の薬膳茶①(ハト麦・緑茶) |
3 | 8月4日(木) | 7月28日 | 萩まんじゅう・柚の香餅
夏の薬膳茶②(緑豆・薄荷・生甘草) |
4 | 9月1日(木) | 8月25日 | 栗きんとん・松しぐれ
秋の薬膳茶①(百合根・抹茶) |
5 | 10月13日(木)★ | 10月6日 | 友禅菊(きんとん)・じゃが芋まんじゅう
秋の薬膳茶②(無花果・葛粉・蜂蜜) |
6 | 11月17日(木)☆ | 11月10日 | ゆべし・どら焼き
冬の薬膳茶①(肉桂・ほうじ茶) |
7 | 12月1日(木) | 11月24日 | さくら餅(道明寺)・うぐいす餅
冬の薬膳茶②(生姜・胡桃・黒砂糖) |
8 | 2023年1月19日(木)☆ | 1月12日 | 梅桜(ねりきり)・くるみ大福
冬の薬膳茶③(普洱茶) |
9 | 2月3日(木) | 1月26日 | 黄味淡雪・えくぼまんじゅう
春の薬膳茶①(桂花・紅茶) |
10 | 3月2日(木) | 2月23日 | 青柳(こなし)・柏餅
春の薬膳茶②(ジャスミン茶) |
11 | 4月6日(木) | 3月30日 | よもぎまんじゅう・黄金羊かん
春の薬膳茶③(玄米大棗茶) |
12 | 5月11日(木)★ | 5月4日 | 若鮎・花菖蒲(ねりきり)
梅雨の薬膳茶②(とうもろこし茶/ひげ・皮付き) |
★第2木曜 ☆第3木曜
講師:大村 和子
国際薬膳師、裏千家茶道教授。ホームメイド協会講師を務め、料理・和菓子のメニュー開発と講師養成に携わる。2005年に本草薬膳学院を卒業、国際薬膳師資格取得。当学院で薬膳指導を行いながら自宅で茶道教室を主宰、高校茶道部の指導も担う。2012年には辰巳洋学院長との共著で『薬膳お菓子』を出版。
☆次回開催予定☆
日時:2022年6月2日(木) 10:00~12:00
メニュー:
・あじさい(きんとん)
・月影(平鍋)
・梅雨の薬膳茶(大豆・煎茶)
・受講料:単発4,500円
お申込み方法:下リンク先よりお申し込み書をダウンロードの上、必要事項をご記入いただき
期日までにFAX、郵送、メールにて学院までお送りください。
または、公開・特別講座申込フォームからのお申込みも可能です。
※全回お申込みの場合、一回当たりの受講料が4,000円となりお得となっております。
皆様のご参加を心よりお待ちしております\(^^)/
〈 前の記事
中医薬膳師 通学コースの振替受講につきまして
次の記事 〉
【在校生の方】研究科コースカリキュラムを更新しました