【公開講座】「薬膳お菓子を楽しむⅢ(第9回)」が行われました
2月3日(木)、公開講座「大村先生の薬膳お菓子を楽しむⅢ」の第9回目が行われました!
この日のテーマは「気虚の薬膳」。
気虚証とは気の機能が弱まった状態で、気が本来持っている機能が低下したり
臓腑機能が低下したりして身体に虚弱の症候が現れます。
改善するには心気虚・肺気虚・脾気虚・腎気虚など帰経に従って
それぞれの経に入るものを選ぶと良いでしょう。
☆実習メニュー☆
●桃山
白あんが主材料でほっくりしたやさしい食感の半生菓子 に属する焼き菓子です。
この風合いが茶人に好まれ、京都の地名にちなんで銘がついたといわれています。
はじめに卵黄の裏ごしと砂糖、白あんを混ぜ合わせます。
白あんは電子レンジで水分を飛ばし、程よい固さに調節します。
ここで寒梅粉を加えます。
寒梅粉は寒中に寒梅の花が咲く寒い時期に糯米の新米を粉にしたところから名付けられたそう。
打ち物,押し物菓子や豆菓子などの製菓原料としてよく使用されます。
中のあんは小豆こしあんと白あんを混ぜたもの。
包あんして、形をととのえ、押し型に入れて模様をつけます。
桃山はあん自体を焼いているので外の皮部分がなく、柔らかくて、
ほろほろと口の中で溶けていくような食感です。
表面を焦がさずにまろやかさを出すため、オーブンで焼く前にみりんを塗ります。
卵黄の風味と口どけの良いしっとりとしてやさしい甘さの桃山!
大体3日ぐらい日持ちするそうですが、半日ぐらいするとしっとりしてくるそうです。
出来たてと時間をおいたしっとりタイプ、どちらも美味しそうですね!
学生様たちには出来上がりほやほやのものを試食していただき、
またすべての柄をお土産としてお持ち帰りいただきました(*^^*)
・そば粉のクレープ
そば粉などの粉類をふるったものを、卵や牛乳と混ぜた薬汁と合わせます。
今回の薬汁は「気虚」のテーマに合わせた党参と陳皮を煎じたものです。
学生様が混ぜた生地がダマとなってしまい苦戦していると、
大村先生がそのようになってしまった時の対処法を教えてくださいました。
どうすれば皮の厚さを均一に形をまあるく整えて焼くことが出来るのか、
を大村先生にデモンストレーションしていただいた後、
皆様ご自身の分を数枚づつ焼きましたが薄~くきれいな形の皮が出来ました!
今回は白あん&オレンジのシンプルなスイーツタイプと
白あん&ホワイトソース&生ハム&アスパラガスの惣菜系の2タイプを作りました。
あんこにはクレープ生地でも使った”党参と陳皮の薬汁”を混ぜてあります。
惣菜系には大村先生の特製ホワイトソースをあんの上にのせましたがこれが絶品!
大村先生からきれいに具材を包めるコツと色々な包み方を教わり、
学生様の個性あふれる様々な作品が出来上がりました!
こちらの講座は基本的に全過程をご自身で体験できるよう構成され、なるべく特別な道具や材料を使わずに、
初心者の方でもご自宅で気軽に失敗なく再現出来るよう考慮してあります。
単発でのご参加も承っておりますのでお気軽にご参加ください。
☆次回開催予定☆
日時:2022年3月3日(木) 10:00~12:00
メニュー:
・桜餅
・おぼろまんじゅう
受講料:4,500円
講師:大村和子 国際薬膳師・裏千家茶道教授
辰巳洋・大村和子共著『薬膳お菓子』好評発売中!
お申込みはHPよりお願いいたします。
https://honzou.jp/form-reservation/
皆様のご参加を心よりお待ちしております\(^^)/
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