本草薬膳学院

中医学の理論に基づく、薬膳の専門家を育成いたします。
中医薬膳師・国際薬膳師・国際中医師の資格を取得できます。

本草薬膳学院 学院長辰巳洋(たつみ なみ)

食のあり方は生命を育てますが、逆に命を奪ってしまうこともあります。 振り返ってみると、食糧が不足していた時代は、栄養不足で寿命が短く、逆に豊かになった今日では平均寿命は延びているのにもかかわらず、生活習慣病の発病年齢が若くなり、発病率も高くなりました。 「人生は即ち食」と言っても過言ではないでしょう。

大昔の神農氏が食材や中薬を見つけ、民衆に農業を始めさせて、民衆の食・生存の問題を解決したとい われています。神農は農業や医学の神様とされ、その名前を用いた『神農本草経』という専門書は何千年を経ても使われています。商代の伊尹氏は調理方法から中薬の煎じ方を発明し『湯液経』を残し、後世の医学に大きな影響を与えました。周代の食医制度からは食の大切さを覗くことができます。漢代の『傷寒雑病論』に記された中医臨床を見れば、多くの食材が処方の中に使われていますし、服薬後の食事指導など、食から生まれた医学知識が活用されていることが分かります。現代医学(近代の老中医)の先生方も医療・養生・長寿に食は欠かせないというでしょう。

21世紀は全世界的に高齢化が進み、健康志向が高くなっています。ライフスタイルも「薬」による病気の治療を中心とする医療から、「食」による予防医学を中心とする形に変わりつつあります。また、近年流行している感染症によっていかに自分の健康を自分で守るかが社会的問題となっていることで、中医薬膳学は世の中でさらに注目されてきています。しかし、薬膳について、どのように勉強したらよいか、どう使ったらよいのか、困っている人が多いと思います。

本草薬膳学院は健康・長寿のため、病気予防、体質増強、老化防止、病気治療などについて、理論と実践を結びつけた中医薬膳学に積極的に取り組んでいます。できるだけ、毎日の食事から生まれた中医薬膳学の知識を日々の食生活に取り入れ、役立てられるよう努力しています。

さらに、当学院は中国伝統医学の普及、食生活の改善、薬膳情報の発信及び生涯学習の支援に積極的に取り組み、中医薬膳師、国際薬膳師(士)、国際中医師などの専門人材を育てるための拠点としての役割も果たしています。

20年間の正統派教育の実績もあり、中国中医薬大学の教科書を参考にして作った独自の教科書と辞典・参考書や優秀な講師陣を備え、通学・通信・オンライン(eラーニング)の多彩な教育方式、基礎から古典までを学ぶ理論講義と実践力を養う調理実習を組み合わせたカリキュラム、学習進度に沿って提出する宿題を講師が添削し、学生の理解度を把握する学習サポートなど、これから薬膳専門家になりたいあなたへ、最適な学習環境を提供しています。 皆さんの夢を実現でき、薬膳師の仲間を作れるように、一緒に頑張りたいと思っております。 皆さんのご入学をお待ちしております。

Profile

辰巳洋(たつみ なみ)
本草薬膳学院 学院長 講師、日本国際薬膳師会 会長、中国河南中医薬大学 兼職教授、順天堂大学医学部・国際教養学部 非常勤講師、中国薬膳研究会(北京)国際薬膳師資格認定 審査員・常務理事、世界中医薬学会連合会(本部北京) 主席団執行委員
主要経歴
1975年 北京中医学院(現 北京中医薬大学)卒業 総合病院 主治医師 中国中医研究院(現 中国中医科学院) 中西医結合雑誌 編集者
1989年以降 病院にて漢方相談・専門学校中医学講師・東洋学術出版社編集協力
2001年 本草薬膳学院創立 学院長
2004年 日本国際薬膳師会創立 会長
2012年 順天堂大学 医学博士を取得
主な著書
薬膳は健康を守る〈健友館・2001〉/薬膳の基本〈緑書房・2008〉/実用中医薬膳学〈東洋学術出版社・2008〉/実用中医学〈源草社・2009〉/こども薬膳〈緑書房 ・2010〉/防がん・抗がんの薬膳〈源草社・2012〉/日常調理 膳食与功能茶飲(薬膳の基本の中国語版)〈人民東方出版傳媒東方出版社・2014〉/1~6歳 功能性膳食調理(こども薬膳の中国語版)〈人民東方出版傳媒東方出版社・2014〉/実用体質薬膳学〈東洋学術出版社・2016〉/薬膳茶のすべて〈緑書房・2017〉/女性のための薬膳レシピ〈緑書房・2017〉/日々の薬膳 いつもの献立を中医学でチェック〈源草社・2024〉
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