「私にとっての健康とは?」 と考えたときにすぐに思い浮かんだのが薬膳でした
中医薬膳師 通学コース 卒業
当学院:簡単な自己紹介をお願いします。
有田さん:有田千幸です。料理をつくる仕事と文章を書く仕事をしています。
学院では中医薬膳師コースを修了したのち国際薬膳師の資格を取得、現在は薬膳処方作成研究科の中級コースに通学をしています。
(企業の美容イベントの中で薬膳について話した時の様子)
当学院:薬膳を学ぼうと思った動機、きっかけを教えてください。
有田さん:私が薬膳の勉強を始めたのはパンデミックと娘の離乳食始まったことがきっかけでした。
コロナで自由に外出ができなくなったことで自炊に頼らざるを得なくなり、またミルクだけで成長してきた子がこれからは食べものを口にするという状況に直面したときに思ったのは「健康でいたい」「家族に健康でいて欲しい」ということでした。
「では私にとっての健康とは?」 と考えたときにすぐに思い浮かんだのが薬膳でした。
社会人になってから台湾の企業に9年間勤め、現地の人たちの医食同源の考えに共感を覚えたことで私自身台湾で生活していたときは、自分の身体のことをもっと理解しようとしていましたが、日本に帰国したあとは環境が異なることもあり、すっかり自分の身体の声に耳を傾けるということをしなくなっていました。
しかしまたそのころのマインドに戻りたいと強く思ったことと、さらなる知識をつけたいと思ったことで薬膳を学び始めました。
(薬膳キャロットケーキをつくるワークショップの様子。)
当学院:日本に薬膳を学ぶ学校は増えていますが、その中でも本草薬膳学院を選んだ理由、学院ならではの魅力は何ですか。
有田さん:私の薬膳の勉強の入り口はユーキャンの「薬膳コーディネーター」という通信で取得できる資格でした。
自分のペースで学習を進められ、薬膳のことをもっと知ることができ、「薬膳っておもろしろい、もっと学びたい」という気持ちが生まれました。
コースを終了したあと、せっかくだったらもっと先生から直接教わることができ質問もできる通学がよいなと思い、薬膳コーディネーターの教科書の監修をされていた辰巳先生が学院長を勤められている本草薬膳学院を選択しました。
当学院:学習の中で最も印象深かったことはどんなことですか。
有田さん:薬膳は奥が深く生涯学習だと気づいたことです。
勉強を通し知識を深めていくことに加え、自分の調子の良し悪しや家族の体調、まわりの人の経験などに耳を傾けながら臨床のことも知ることで、少しずつ前進できるのだと感じました。
国際薬膳師の資格を取得してからが本当の始まりなのかもしれません。
(定期的に行う漢方入門薬店 LAOSIとのコラボレーション養生イベント)
当学院:本草薬膳学院で学んだことを現在どのように活かしていますか。また、今後どういった活動をしていきたいですか。
有田さん:現在は自身が主宰するキッチンスタジオにて中医薬膳学の考えをベースとした料理(主に朝ごはんと焼き菓子)のワークショップを開催したり、週に一度カフェで養生台湾朝ごはんと植物性の原材料のみでつくるケーキのポップアップを行ったり、企業のレシピ開発や監修に携わったりしています。
また薬膳を通してあらためて気づくことができたシンプルに生きる心地よさというものを美容やライフスタイルの切り口からも発信しています。
今後は今やっていることをさらにブラッシュアップしつつ、昨年から始めた食材を自分で一から育てる農業にも自然環境に優しい方法でチャレンジし続けていきたいと思っています。
(有田さんのキッチンスタジオ)
当学院:これから薬膳を学ぼうと考えている方へのメッセージをお願いします。
有田さん:私は薬膳を学び、実際にその考えを日々の食事に取り入れるようになったことで以前よりも体調が良くなったと感じています。今の季節に、今の自分の身体に必要であろう素材を取り入れる、とても大切なことだと実感しました。また何より薬膳を学んだことで食生活がシンプルになりました。
そしてそのシンプルさは食だけでなく、美容や衣食住などにも反映されているのではないかと感じています。そういう意味で、私にとって薬膳は健康な心身に近づくためだけの学問でなく、身軽に生きることの後押しにもなっています。
薬膳から得られるプラスアルファもぜひ楽しまれてください。
有田 千幸
中医薬膳師(東京本校)第34期土日コース卒業
/研究科コース所属
国際薬膳師
「Instagram」https://www.instagram.com/chiyuki_arita_official?igsh=OGV1Z2hjZmE0YnF2&utm_source=qr
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