本草薬膳学院

一番の魅力は、辰巳先生。先生のもとで学ぶ薬膳なら間違いないと思いました

2022.08.30 医療関係

中医薬膳師 オンライン(eラーニング)コース 卒業

当学院:簡単な自己紹介をお願いします。

杉山さん:杉山伸子(すぎやまのぶこ)です。産婦人科医です。

中医薬膳師オンライン(eラーニング)コースを卒業し、2020年に国際薬膳師の資格を取得しました。その後、2021年度に薬膳処方作成研究科(初級)コースをオンラインで受講しました。

 

当学院:薬膳を学ぼうと思った動機、きっかけを教えてください。

杉山さん:私は以前から、ふだんの診療で漢方薬を使ってきました。そして、西洋医学だけでは解決できなかった不調があっても、漢方薬によって楽になる方をたくさん診てきました。

漢方薬を用いた治療では、日常生活におけるケアも重視します。たとえば、風邪をひいた時には、どんな物を食べ、どのように過ごすのがいいのか。古典の教えには、処方だけではなく食べ物などによる養生法まで書かれているのです。

漢方薬の治療効果を最大限にするための養生法もきちんと伝えたいと感じたのが、薬膳に興味を持ったきっかけです。

産婦人科医としての臨床経験を積むうちに、女性がより健康で幸せな生活を送るためには、女性の健康リテラシーの向上が大切だと考えるようになりました。

その実現を目指し、2017年から女性の健康に関する情報提供や相談を行う活動を始めました。活動の一環として「薬膳」をテーマにした講座を開催したいと考え、薬膳を本格的に学び始めることにしました。

なぜ「薬膳」だったのか。

それは、薬膳が食べる人のココロやカラダの状態を把握することを大切にするからです。

薬膳では、もともとの体質や現在の心身の状態、季節や気候に合わせて食材や調理法を選びます。したがって、薬膳を毎日取り入れるようになれば、おのずと自分の心身の状態を把握する習慣がつきます。

その習慣こそが、より健康で幸せな生活を送るために必要な第一歩だと考えたのです。

 

当学院:日本に薬膳を学ぶ学校は増えていますが、その中でも本草薬膳学院を選んだ理由、学院ならではの魅力はなんですか。

杉山さん:独学で学んでいる時に、図書館で辰巳先生が書かれた薬膳の本を見つけました。その本の後付けで辰巳先生が中医師であることを知り、先生のもとで学ぶ薬膳なら間違いないと思いました。

また、オンライン(eラーニング)で学べることも本草薬膳学院を選んだ理由のひとつです。

私にとっての一番の魅力は、辰巳先生です。

スクーリングで初めて講義を受けた時、学ぶことのワクワク感を久しぶりに感じたことを今でも鮮明に覚えています。講義の内容は濃く、中医学に対する理解が一気に深まりました。

そして、餃子の皮を作る時のみごとな手さばき!講義の厳しさとは対照的な、おおらかで温かい笑顔も印象的でした。

卒業レポートでは、自分で考えた薬膳レシピを当時担当されていた平尾先生に何度も添削していただきました。丁寧なご指導のおかげで、回数を重ねていくうちにレシピを作るコツをつかめるようになりました。

 

当学院:学習の中で最も印象深かったことはどんなことですか。

杉山さん:学習を続けていくうちに、点と点だった知識が線となり、どんどん広がっていくのを感じることができました。漢方薬を処方するために学んできた知識も、頭の中でスッキリと整理され、日ごろの臨床にも役立ちました。

オンラインコースでの受講でしたが、卒業式に出席できたこともいい思い出です。

おいしい薬膳料理を目当てに出席したものの、通学コースの皆さんが仲良く談笑されている中で、通信教育コースとオンラインコースの出席者はごくわずか。それでも、スタッフの皆さんや平尾先生のおそばに座り、とても楽しいひと時を過ごせました。

平尾先生が、私たちのレポート内容をしっかり覚えてくださっていて、「提出ごとに実習課題の内容がよくなってきていましたね」とおっしゃってくださったのが、本当に嬉しかったです。

 

当学院:本草薬膳学院で学んだことを現在どのように活かしていますか。また、今後どういった活動をしていきたいですか。

杉山さん:「産婦人科が実践するキホンの薬膳」講座をはじめ、薬膳に関する講座を開催してきました。調理実習を取り入れたり、女性の健康に関する知識もお伝えしたり、参加してくださった方々にとって、楽しく健康について考えるきっかけとなるよう心がけています。

(写真上)薬膳講座の様子。会場となったお寺のご住職が活けてくださったお花もあり、お子さん連れもあり、和やかな雰囲気。

(写真下)薬膳講座で提供した薬膳料理。尼僧さんが講座のテーマに沿った薬膳精進料理を作ってくださった。

また、SNSなどを通じて、女性の健康や栄養、薬膳に関する情報を提供しています。

自分自身の日常生活でも、体調や季節に合わせた食養を実践しています。献立を考える時にも、食材のはたらきや組み合わせを考えるようになりました。

現在は、SRHR(性と生殖に関する健康&権利)を主軸として活動していますが、将来的には、薬膳や栄養学、ヨガなどを取り入れた、セルフケアに対する包括的な支援も広げていきたいと考えています。

 

当学院:これから薬膳を学ぼうと考えている方へのメッセージをお願いします。

杉山さん:薬膳の学習は、続けていくと非常に奥が深いものですが、基本的な内容だけでも充分にセルフケアに活かすことができます。

少しずつでもいいので薬膳の学びを続け、そして実践してください。おいしくて健やかな毎日を実感することが、学習を続けるモチベーションにもなってくれます。

 


杉山 伸子

中医薬膳師 オンライン(eラーニング)コース卒業

/研究科コース修了

国際薬膳師、医師

「はっぴぃ薬膳」 https://happy-yakuzen.com/

「Instagram」 https://www.instagram.com/happy_yakuzen/?hl=ja

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卒業コース

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