先生方の細かいご指導は本草だけの特典。大きく成長できました
中医薬膳師 通信教育コース 卒業
当学院:簡単な自己紹介をお願いします。
田辺さん:田辺ユミ(たなべ ゆみ)、調理師として飲食業を経営、「微笑亭」というお店で薬膳カフェ・スクールを開いています。
2011年に国際薬膳師の資格を取得し、現在、本草薬膳学院の研究科通信教育コースに在籍しております。
当学院:薬膳を学ぼうと思った動機、きっかけを教えてください。
田辺さん:父のガン闘病を間近にみて現代の医療に対して「ハテナ」の部分が沢山ありました。私も父と似た体質であったため見送ったその後、漢方薬局へ伺ったことが始まりです。
ゆっくりと私の話を聞いて下さってから「身体はひとつですからね。統一して考えていきましょうね。大丈夫ですよ」この一言が「ハテナ」の部分で、ぱぁっと目の前が明るくなり腑に落ちた瞬間でした。
漢方薬から始めました。そして、薬を効かすのも、基本は食が身体を作り上げてるという大切なことを知りました。薬膳と養生の面白さにのめり込み、もっと学びたい。そう思いました。
当学院:日本に薬膳を学ぶ学校は増えていますが、その中でも本草薬膳学院を選んだ理由、学院ならではの魅力は何ですか。
田辺さん:歳を考えたら最後の学びになるなと思っていました。それなら一生物を学べるこの学問がピッタリ。
その薬剤師さんが卒業された本草薬膳学院へ入学しました。中医薬膳師コースの通信教育コースで学びましたが、スクーリングでの講義、実習は目からウロコでした。
その日のうちに復習が大事だと仰った学院長のお言葉。実習の先生は濡れないように袖をまくり上げて下さり、さりげないマナーを教えて頂きました。これは今でも心していることです。
現代は板書を写真に収めて書かない方、実習では火の前に立たず横から手を出してチョイチョイと調理をする方が多いです。こういったことがその方の性格的な特徴になっています。気は? どこにあるの? 簡単に済まさないで頂戴! 叱ったりもします。私のベースは学院に有りです。感謝しております。
当学院:学習の中で最も印象深かったことはどんなことですか。
田辺さん:最後の課題である卒業レポートは頭をフル回転しても当時分からないことが多く、大変でしたね。弁証論治・施膳。この課題提出で大きく成長できたなと今となっては有難い思い出です。先生方には細かいご指導を頂いて心強かったです。本質に沿ったケアは本草だけの特典だと思っています。
当学院:本草薬膳学院で学んだことを現在どのように活かしていますか。また、今後どういった活動をしていきたいですか。
田辺さん:卒業後、市民講師として座学セミナーや実習を行っています。
飲食店開業後はカウンセリングや、食して学べることもプラスして薬膳を伝えて参りましたが、長引くコロナや母を看取りたいという思いから飲食をお休みしました。看取りが終わり現在はこの経験を生かし、改めて不調に悩む方に寄り添いたい気持ちになりました。
今後は従来からの座学講座に加え、飲食と季節の講話を融合させた一汁三菜ごはん付き養生サロンとグループで励まし合いながら行う体質改善の講座を開く予定です。また、カウンセリングルームはオーブン形式にして、女性の憩いの場になったらと願っています。
卒業後色々な困難がありましたが、断とうと思ったことはありません。一生続く薬膳からより良い人生が得られると信じているからかなと思います。
健康は家庭に有り。虚証の方へ向け精一杯務めさせて頂きます。
『食は人生』
田辺 ユミ
中医薬膳師通信教育コース卒業
/研究科通信教育コース所属
国際薬膳師、国際薬膳調理師、心理カウンセラー
「微笑亭」 https://mishoutei.com/
「Instagram」 https://www.instagram.com/mishoutei.yakuzen/
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