充実した講義内容、食薬を実際に使った調理実習が大きな魅力
中医薬膳師 通学コース 卒業
当学院:簡単な自己紹介をお願いします。
新田さん:
新田玲子(にった れいこ)と申します。2005年より、イタリア料理の会 ティラミスを主宰しております。
中医薬膳師コースを通学コースで卒業し、国際薬膳師・国際薬膳調理師を取得。その後、研究科コースに進んで学びを継続し、現在も国際中医師研究科コースを受講中です。また、2010年より、本草薬膳学院のイタリア薬膳料理の公開講座で講師を務めさせて頂いております。
当学院:薬膳を学ぼうと思った動機、きっかけを教えてください。
新田さん:
2009年に東京誠心調理師専門学校で薬膳を教えていらっしゃった辰巳洋先生と出会ったことがきっかけです。先生から本草薬膳学院でのイタリア料理の公開講座のご依頼を受け、中医薬膳師コースの実習を受講し、2010年に手探りで講座を始めました。
イタリア食文化文筆・翻訳家の中村浩子(本名:脇本浩子)さんがこの公開講座にご参加下さり、共著出版のお話を頂きました。2019年に中村さんとともに中医薬膳師コースを受講し、2020年国際薬膳師・国際薬膳調理師の資格を取得し、共著『イタリア薬膳ごはん』を出版いたしました。
当学院:日本に薬膳を学ぶ学校は増えていますが、その中でも本草薬膳学院を選んだ理由、学院ならではの魅力は何ですか。
新田さん:なんといっても充実した講師陣と講義内容だと思います。辰巳先生をはじめとして、講師の先生方の中国の古典の解釈や臨床のお話は、中医学を理解する助けになると同時に、中医学の奥の深さを実感できる貴重なものです。
また入手が難しい中薬や食材を使って、実際に調理実習できることも大きな魅力です。
当学院:学習の中で最も印象深かったことはどんなことですか。
新田さん:
昨年度辰巳先生の薬膳処方作成研究科初級・中級コースを受講いたしました。朝教室に入ると、既にホワイトボードには、中国の古典からの引用や、臓腑の相関図などがびっしりと書かれていました。先生の講義は、奥が深く、教科書に書かれていないことがたくさんあり、大変勉強になりました。
先生は不意打ちの質問をされるので、出来の悪い私は、緊張したり、落ち込んだりして、毎回へとへとになりました。先生は、午前も午後も朗々と講義をされ、お疲れを全く見せません。中医学を極めるということは、こういうことなのだと敬服いたしました。
当学院:本草薬膳学院で学んだことを現在どのように活かしていますか。また、今後どういった活動をしていきたいですか。
新田さん:まずは自分と家族の健康のために、毎日の生活で実践しています。研究科で教えて頂いている于爾康先生は、常々「天人合一」の考え方に基づいた生活のお話をされます。全てを実行するのは難しいですが、できることから実践しています。そして季節や体調に合った食事を心がけています。
また本草薬膳学院の公開講座で、おいしく、体によいイタリア薬膳料理をご紹介しています。最近は、公開講座ご担当の学院スタッフの方のご助力のおかげで、ありがたいことに満席が続いております。プロの料理人やパティシエの方、企業で食品の開発をされていらっしゃる方などにもご参加頂いております。これからも薬膳とイタリア料理の勉強を重ね、よりよい講座になるよう努力して参ります。
さらに2023年3月に『イタリア薬膳ごはん』の共著者であり、本草薬膳学院の同級生でもあります中村浩子(本名:脇本浩子)さんが、一般社団法人SALUTE・健康増進イタリア料理協会を設立されました。この協会は、「楽しくSALUTE(乾杯)しながら、美味しいイタリア料理でSALUTE(健康)になろう」という願いでつくられました。「健康増進イタリア料理」とは、東洋医学の知恵と西洋医学のエビデンス(科学的根拠)をとり入れたイタリア料理です。レシピには、薬膳の考え方を取り入れ、東洋医学に詳しい医師・薬剤師、栄養士のアドバイスを受けます。
私も理事として活動に加わることになりました。イタリア料理を食べたり作ったりするイベントや講座を通して、体によいイタリア料理を多くの方に知って頂きたいと願っております。まもなく会員募集のお知らせをいたしますので、皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
当学院:これから薬膳を学ぼうと考えている方へのメッセージをお願いします。
新田さん:毎日美味しく食事をすることで健康になれたら、こんなに嬉しいことはありません。薬膳の知識はそれを可能にしてくれます。まずは自分の体で実感してみるのがよいと思います。薬膳の勉強は奥が深く、私もまだ入り口の扉を開けたところです。これから自分の体とともに一生向きあっていくことになると思います。
新田 玲子
中医薬膳師(東京本校)第31期平日コース卒業
/研究科コース所属
国際薬膳師、国際薬膳調理師
「Instagram」 https://www.instagram.com/reiko_nitta/
「SALUTE・健康増進イタリア料理協会」 https://cucinasalute.org/
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