国際薬膳師は、私のゴールではなく、今に繋がるスタート
中医薬膳師 通学コース 卒業
当学院:簡単な自己紹介をお願いします。
手塚さん:鍼灸あん摩マッサージ指圧師、手塚温子(てづかあつこ)と申します。本草薬膳学院の中医薬膳師コース第15期平日コース卒業生、国際薬膳師、国際薬膳調理師を取得しています。
私は23歳で結婚して以来、専業主婦をしていました。30代後半でアシュタンガヨガに出会い、健康維持のために練習をしていました。そんなある日、自宅の台所で左足に大きな火傷をしました。1年近く通院していたら、医師から「現代医学では、この先の治療はありません。今日でもう通院しないでいいですよ。あとは、あなたの治癒力です」と、突然言われました。私は、医師の言葉が理解できずに、この足はどうなるのか?不安で、気が付けば目から涙があふれていました。
これが今の私の原点です。自分の治癒力に、自分の体に後押しされて、今は、自分が医療従事者となりました。
当学院:薬膳を学ぼうと思った動機、きっかけを教えてください。
手塚さん:主人と二人で4週間、スリランカにアーユルベーダの施術を受けに行きました。医師により診断があり、それぞれの体質に合わせて、「施術・食事・運動・薬」と、すべて24時間管理されていました。5日ごとに脈診がり、次のプログラムに内容が変わり進みました。そこでの3食の食事が美味しく、食べやすい食事でした。私は日本で、治癒力を上げるために、アシュタンガヨガ・マクロビオティック・漢方薬の勉強をしていました。しかし、そこでの食事はスパイスと言うより、中華料理のような食べやすさで、日本に帰国しても、この食事を維持したいと思いました。単純に、中華料理に近い味なので「中国人の健康食は何か?」と、思い「薬膳って何?」と、スリランカの空の下で思いました(笑)。
当学院:日本に薬膳を学ぶ学校は増えていますが、その中でも本草薬膳学院を選んだ理由、学院ならではの魅力はなんですか。
手塚さん:学院を選んだ理由は、『実用中医学』の教科書です。
授業体験の時に大きな笑顔の女性が登場しました。私は事務の人だと思っていました。気さくな大きな笑顔で「何か?質問がありますか?」と、聞かれました。私は「薬膳の勉強が始めてなので、どんな勉強なのか?教材に興味があります。どんな教科書で、どのように授業がすすみますか?」と、質問しました。しばらくすると、机に講義で使う教材が並べられました。その中に『実用中医学』があり、私がおもわず「私この本を持っています」と、言うと、大きな笑顔の女性が「私この本書きました」と。私が「誰が教えますか?」と聞くと、大きな笑顔の女性が「私が教えます」と、答えました。これが辰巳先生との出会いでした。
本草薬膳学院ならではの魅力は、教材を辰巳先生が書いていることです。
それに加えて、この教材は全国の書店で購入できます。一人でも多くの人の目にとまり、手に取って読んで欲しいからです。この辰巳先生の熱意が学院の魅力です。
当学院:学習の中で最も印象深かったことはどんなことですか。
手塚さん:現在は研究科コースのみになりますが、辰巳先生の講義は、よく指されることです。質問される前提で講義を受けるので、自然と予習復習をしました。クラスメートと、問題の出し合いもよくしました。一人で学ぶより、皆で学んだ、特に私は皆さんに引っ張って頂いた生徒でした(笑)。
辰巳先生の中医師としての臨床経験が、弁証論治の講義で、問診だけではなく、どれだけ的確に深く四診することが大切かを知り、大きな影響を受けました。
当学院:本草薬膳学院で学んだことを現在どのように活かしていますか。また、今後どういった活動をしていきたいですか。
手塚さん:本草薬膳学院で学んだことは、専業主婦だった私の人生を大きく変えました。東日本大震災の1カ月後の4月で「こんな時こそ、食の力を!食の大切さを!」と感じて通い始めました。
国際薬膳師(国際薬膳調理師)は、私のゴールではなく、今に繋がるスタートとなりました。学院で基礎がしっかり学べたからこそ、その知識を活かしたいと、強く思いました。中医学が活かせる職業で、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取りました。辰巳先生からは、「養成校では、しっかり西洋医学を学びなさい!」との、心強いアドバイスを受け「学天止境・専門家になれ」との言葉を頂き、今に至ります。
臨床家として、どちらの知識も大変役に立ちます。一人ひとりの患者さんを、どれだけ深く診られるか?を、心がけて、患者さんには、日々の養生の大切さを伝えています。
当学院:これから薬膳を学ぼうと考えている方へのメッセージをお願いします。
手塚さん:大人になってからの学習は、楽しむことが大切だと思います。これから学ぼうとしている世界は、広くて深い世界です。まずは、学ぶ時間を作ることから始めるので作った貴重な時間を、誰から?何から?どう学ぶのか?が、重要だと思います。
本を読むなら、辰巳先生の豊富な知識の本をおすすめします。
学院に通えば、同じような熱意のクラスメートと、話の花が咲きます。
自分で得た知識は、明日の自分の力になります。
薬膳の扉を開く勇気に、私のアンケートが役立てば幸いです。
手塚 温子
中医薬膳師(東京本校)第15期平日コース卒業
/研究科コース卒業
国際薬膳師、国際薬膳調理師、鍼灸あん摩マッサージ指圧師、開業医
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