薬膳学はそれまでの考えをひっくり返すターニングポイント
国際中医師研究科コース 卒業
当学院:簡単な自己紹介をお願いします。
永峯さん:薬膳小町主宰、株式会社ナガミネ代表取締役の永峯真一(ながみねしんいち)です。
鹿児島県霧島市出身。2008年より農業生産に取り組み、主ににんにく・唐辛子等香辛料の生産を行ってきました。
その後、農産物の自社加工・商品化に着手し、健康・美容を中心としたオリジナル商品などを展開しています。
2015年 に本草薬膳学院に入学、中医薬膳師通信教育コースを経て国際薬膳師資格取得のための対策講座を受講し、2018年に 国際薬膳師を取得しました。現在、国際中医師研究科在籍中です。
2019年 薬膳とスパイスの専門店「薬膳小町」を設立。自社生産物と薬膳を融合させた商品を展開中です。
当学院:薬膳を学ぼうと思った動機、きっかけを教えてください。
永峯さん:農業をしている中で、あたらしい目線での付加価値をさがしていた時にきに薬膳を知りました。
その土地の気候風土に適した栽培方法の実験などを行っていたこともあり、考え方の共通点や薬膳学の理論に大きな可能性を感じました。現代栄養学の視点とは違う五味五性や帰経など食材の捉え方に興味が湧き、自社生産物の付加価値の要素として取り入れるべく薬膳を学び始めました。
当学院:日本に薬膳を学ぶ学校は増えていますが、その中でも本草薬膳学院を選んだ理由、学院ならではの魅力はなんですか。
永峯さん:中医学プロフェッショナルの講師陣が充実していること、また、更なるステップアップにも取り組める学院体制となっていたことで入学を決断しました。
入学してからも学院の雰囲気がよく、サポート体制もしっかりしていて、卒業後もそのサポート体制は継続されていることに大変感銘を受けています。
当学院:学習の中で最も印象深かったことはどんなことですか。
永峯さん:レポート提出でのチェックを毎回受けますが、ただの○×チェックではなく丁寧に手書きで補足されていたことで先生方の親身度が伝わり、より深く理解することができたことが何より印象深く、もっと学びたいと思わせてくれる添削内容だったことです。
当学院:本草薬膳学院で学んだことを現在どのように活かしていますか。また、今後どういった活動をしていきたいですか。
永峯さん:私にとって薬膳学はそれまでの考えをひっくり返すものでした。ターニングポイントになったことは間違いありません。薬膳理論を理解し商品開発に取り入れられたこと、また農業においてその考えを取り入れたことで、とてもシンプルな1本のレールがスーッと目の前に現れたような感覚がしたのを今でも思い出します。
現在、自社農園及び契約農園では薬膳食材の実験栽培を行っており、同地産物を本格化する取り組みを始めました。
また、薬膳小町の商品は時のトレンドやニーズをコンセプトに取り入れており、その商品たちは飲食店はじめ、旅館業・フィットネスジム・美容室など多方面で受け入れられ継続的に取り入れられるようになってきました。
今後未来においては多様化する食やライフスタイルにあたらしい視点でアプローチする「YAKUZEN」をプランニングできるチームづくり、それに伴った人材を育成していくことを目標としています。
当学院:これから薬膳を学ぼうと考えている方へのメッセージをお願いします。
永峯さん:人間にとって食べることは生きることであり、裏を返せば食べるもので生き方が決まるといっても過言ではありません。ちょっとした知識として薬膳のことを知っておくと、家族や友人の健康寿命に大きな影響を与え人生を健やかに導くことができるのではと思っています。
私は現在の仕事の中でたくさんの笑顔を見させていただいています。実際に私自身が食べるということを仕事にし、そこに薬膳を取り入れたことでライフスタイルも変わってきました。人が食べることで笑顔になれる、そんなお手伝いができることはすばらしいことだと思います。
永峯 真一
中医薬膳師通信教育コース卒業
/研究科・国際中医師研究科コース所属
国際薬膳師、国際薬膳調理師
「薬膳小町」 https://yakuzen-komachi.jp/
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