【公開講座】「薬膳お菓子を楽しむⅢ(第1回)」が行われました
2021年4月1日(木)、本草薬膳学院の公開講座「大村先生の薬膳お菓子を楽しむⅢ」がスタートしました。
緊急事態宣言発出に伴い、開催延期となっておりましたが、待ちに待った再開日です!
この日は、かるかんと豆羹の2品を作りました。
鹿児島県をはじめ、九州名産の和菓子であるかるかんは、特産である大和芋とかるかん粉を使って作る素朴な味わいのお菓子です。もともとは棹菓子ですが、中に餡を仕込み饅頭状にしたかるかんまんじゅうとしてのほうが身近になってきました。
本草薬膳学院の公開講座では、棹菓子と饅頭の2種類を作ります♪
かるかんには、山芋よりも大和芋が適しており、すりおろした大和芋と水を麺棒でよくすり混ぜます。そこへ、うるち米を水に浸して水気をきって粗く挽いた、かるかん粉を加え、全体が均一になるよう更にすり混ぜていきます。
この作業にはなかなか力がいったようで、受講者の皆さまからは「筋肉痛になりそ~!」という声が上がっていました(・ν・)
生地が出来上がれば、流し缶に入れて蒸し器で蒸せば、出来上がりです!かるかんまんじゅうのほうには、中にこしあんを包んで蒸していきます。
真っ白で、空気をたっぷり含んだふんわりとした風合いに仕上がります。柔らかな弾力のあるスポンジ状で、出来立ての温かいうちは心までふんわり癒されます。
食べると微かに大和芋の味を感じます♪˖°
シリーズⅢでは、身近な食薬を使い、季節や体質に合わせた薬膳お菓子を作っていきますが、今回は血虚証の薬膳がテーマのお菓子になります。
血虚証には、五臓のうち心と肝に密接な関係にあります。血虚証の薬膳の基本は、まず養血作用のある食材・中薬を選び、弁証の上で帰経する食薬に絞っていくのがポイントです!今回は補気・健脾の食材も組み合わせています。
熟地黄と当帰を煎じた薬汁に、寒天と蜂蜜を入れて、程よいトロみが出るまで煮詰めます。
その中に豆類と干しぶどうを加え、流し缶に入れて固めるだけで出来上がります☆
豆のほっくりした食感に、中薬の風味をしっかりと感じる食べ応えのあるお菓子でした(*^-^*)
次回、第2回目では、陰虚の薬膳をテーマに、水無月と薯蕷きんとんを作ります!
本草薬膳学院
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