新年明けましておめでとうございます。

昨年は学院運営において大きな進展がありました。
長年の目標であった札幌教室の開校を実現し、大阪教室では春土日コースと秋平日コースが新設されました。

また、卒業生向けの研究科を計画通り開講することができ、中医養生・臨床診察・気功・中国語会話など多彩なコースを増設しました。名古屋教室でも研究科を新たに開講して中医薬膳師講師の認定試験を実施したことで、講師チームもさらに充実しました。

さらに、共同通信社の「はじめよう 薬膳ライフ」連載に協力し、薬膳の知識やメニューを全国の新聞社に提供。
中央区ブーケ21での「夏薬膳」講座では多くの参加者にご好評をいただきました。また、日々の食事を中医学の視点で提案する新書『日々の薬膳』を出版し、多くの方々にお届けすることができました。10月にはユネスコ本部で開催された「第21回世界中医薬大会」に出席し、国際的な中医学の専門家と交流する機会にも恵まれました。

また、日本独自の「国際薬膳師」試験制度を一般社団法人日本国際薬膳師会と共同で開始し、資格取得者数は210名に達しました。
この取り組みは、日本における薬膳の普及と発展に大きく寄与すると確信しております。

2025年は「巳年」、すなわち蛇の年です。蛇は敏捷さと知恵の象徴であり、様々な環境への適応力を持つ生き物とされています。
世界保健機構（WHO）のロゴには、権杖（笏）に巻きついた蛇で構成されたこのシンボルは「蛇の徽章」として知られており、医学と健康の象徴でもあります。

この縁起の良い年に、学院職員と学生一同、中医学・薬膳学の教育と学習にさらに注力し、新たな挑戦もスタートする所存です。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

本草薬膳学院　学院長　辰巳 洋