北京中医薬大学 高思華校長のご挨拶
尊敬する各会の代表の先生方、友人の皆様
まず、北京中医薬大学を代表しまして、各会の代表の先生方、専門家の先生方、また、日本からいらっしゃった薬膳の専門家の先生方と友人の皆様に心から歓迎の意を表します。
『黄帝内経』から最古の薬膳食療専門書『食療本草』まで、中医薬文化は薬食同源ということを強調しています。数多くの著名な中医学の古典は飲食養生と飲食治療について非常に系統立てて論述されており、疾病の治療において食物の重要性-食物の相互配合(食べ合わせ)を強調しています。このような貴重な著作物は理論―中医理論体系の重要な組成部分です。
北京中医薬大学は世界的に知名度が高い中医薬高等教育学府であり、中医薬臨床を重視し、教育と研究を行っています。また、疾病の予防と治療における飲食と薬膳の重要な働きを大変重視しており、すでに20年前から養生専科を開設し、当時の養生専科のリーダーである翁維健教授は現在でも我校で大変すぐれた講義を行なっています。人類の健康に対する不断なる追及、科学的に分析された飲食の情報や養生に関する更なる専門的な知識を得たいと渇望している人々の現状に直面し、これらは我々が更に深く研究し、中医食療が浸透すれば、広汎にわたり中医食療が発展する場や機会が広がっていくことを示しています。
中日両国は一衣帯水の関係にあり、学術と文化交流の起源は古くから続いています。中日双方の薬膳に携わる者たちのたゆまない努力を通じて、必ずや中日両国の薬膳事業が発展し、また、このことが両国民の健康水準を高め、大変重要な現実的意義をもつことと信じております。
今回の薬膳大会の大成功を心から願っております。 皆様のご清聴、ありがとうございました。
2010年5月27日