2018年度の中国研修旅行
2002年に本草薬膳学院がスタートしてから、本学院では薬膳において最も権威のある中国薬膳研究会(北京)が主催する国際薬膳師(士)資格認定試験を毎年行っております。さらに薬膳の学術レベルを上げ、薬膳学を発展させるために、国際交流も大事であると考えています。
今回は2018年5月24日(木)~ 5月30日(水)まで、江西中医薬大学の訪問を含め、北京・南昌の研修旅行を実施しました。参加者は、本年度の国際薬膳師試験合格者のほか、在校生、卒業生総勢15名です。
まず、5月25日、中国・北京の世界文化遺産である頣和園内の聴鸝館にて国際薬膳師の証書授与式を行いました。中国薬膳研究会、本草薬膳学院や日本国際薬膳師会の代表の方々がご列席くださり、日本における薬膳と鍼灸あん摩マッサージ指圧治療との融合、夏季養生や山楂子の薬膳食療研究に関してなど大変有意義な学術交流となりました。式の最後、中国薬膳研究会の楊鋭会長から国際薬膳師の合格者一人ひとりに資格証書が授与されました。またこの日は午後から、世界遺産である天安門や故宮博物院を見学しました。
5月26日は北京から江西省の省都・南昌に入り、唐の時代に建てられ、「江南三名楼」と称されている滕王閣を見学しました。滕王閣は南昌の贛江に隣接し、綺麗な景色を楽しめました。
5月27日は江西省九江市の世界遺産である「廬山自然公園」を見学しました。廬山は日本でも知られる李白、白居易、王安石を初めとして、中国全土から「文人」と呼ばれる人々が、ここを訪れてきた名山であります。山からは壮大な雲海が足元に広がり、まさしく絶景でした。かつて中国の八仙人の一人、道教の祖師・吕洞宾はこの廬山にて修行して仙人になったという伝説が古来より伝わっています。
5月28日は中国内に27校ある公立の中医薬大学・学院の中で一番広いキャンパスをもつ江西中医薬大学に訪れました。杜建強副校長をはじめ、大学の先生たちから熱烈な歓迎を受けました。この日は大学内の広い中薬植物園、中薬博物館を見学した後、「中医薬膳と食療」と「中薬炮制技術流派」の講座を受講して、とても良い勉強となりました。
5月29日は唐・宋代から製薬業が盛んで、「薬都」とも称され、薬の製造及び流通の中心である江西省樟樹市の樟樹中薬市場を見学しました。街全体が中薬を取り扱っていますが、その中には枸杞子、三七人参などの専門店のような店もたくさんあります。価格も手ごろで美味しいですので、たくさん買ってきました。
5月30日は上海を経由して東京に帰りました。とても楽しく、有意義な旅でした。
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