【公開講座】大村先生の「薬膳お菓子と薬膳茶を楽しむⅠ(第7回目)」が行われました!
- 東京
2022年 公開講座「大村先生の薬膳お菓子と薬膳茶を楽しむⅠ」の第7回目の講座が行われました。
開講初年度より毎年好評をいただいておりましたが、この度、学生様のリクエストにお応えし、
薬膳茶も一緒に学べる講座へとリニューアル!毎月キャンセル待ちが出るほどの人気の講座です。
裏千家茶道教授でもいらっしゃる大村先生から季節の養生にあわせたお茶についてもご指導いただけます。
こちらの講座では授業の初めに座学があり、和菓子の歴史や初心者の方でも上手に和菓子を作れるコツ、
気を付けるとよいポイント等を学びます。実習では大村先生がお一人お一人、丁寧に教えてくださいますので
ご自宅でも授業時と同等の和菓子が作れると好評です♪
さて、今回の薬膳茶は冬におすすめ『生姜胡桃茶』です。
生姜は温性で辛味があり、身体を温めます。生姜の皮は涼性とされているので、
冬、身体を温めたい時は皮をむいて使うことをおすすめします。
鍋に胡桃・水を入れて火にかけ沸騰させ、弱火で30分煎じ、
生姜を入れてさらに5分煎じ、黒砂糖を加えて出来上がりです。
この時期は寒さや体の冷えで抵抗力が弱まり、風邪をひきやすくなる時期。
身体を芯から温めて、抵抗力をアップさせるとよいでしょう。
☆第7回目 実習メニュー☆
●さくら餅【健脾益気】
江戸時代、向島の長命寺の門前にある山本屋が小麦粉を溶いて薄く焼いた皮に
小倉あんを包み、桜の葉の塩漬けを巻いたお菓子を売り出し、江戸名物になりました。
現在も春のお菓子(ひなまつりのお菓子)として定着し根強い人気です。
関東地方は焼き皮、関西地方は道明寺のさくら餅を多く食べるようです。
道明寺粉に水を加えて混ぜ、30分おきます。鍋に水と砂糖を入れて煮立てて着色します。
(道明寺粉はもち米を水漬けして蒸し、乾燥させ砕いたものです。)
生地を加えて加熱し、20~30分休ませます。
また、寒天・砂糖・水を弱火で煮詰め、手蜜を作ります。(写真右)
(手蜜とはお菓子に艶をつけたり乾燥を防いだりするために、使うものです。)
固まってきたら温めなおすか、電子レンジを利用するとよいでしょう。
中あんを等分にして丸めます。
手蜜をつけながら、生地を等分し、包あんします。
軽く水洗いして水気をとった桜の葉で包んで仕上げます。
(桜の葉は若葉の柔らかいものを塩漬けにしたものです。
葉を食べる場合は固い茎の部分は切ります。)
道明寺粉のつぶつぶの中に、滑らかなこしあんの食感が絶妙で、
ほんのり塩味のする香りの良い桜葉が、春の訪れを待ち遠しくさせてくれました♪
●うぐいす餅【健脾利湿】
餅種の中でも『ぎゅうひ』に近いものです。
柔らかくて口あたりがよく、翌日位までは美味しく食べられます。
春告げ鳥といわれている鶯をかたどった昔から多くの人に親しまれているお菓子です。
もち粉と砂糖をよく混ぜて水を加え、均一になったら強火で蒸します。
蒸しあがった生地を鍋に入れて弱火にかけ、卵白を加えてよく練ります。
生地が固く、混ぜるのに力が要りますが、白くなるまで粘り強く混ぜます。
こちらの講座は2人ペアとなって全行程を実習出来ます。ペアはベテランさんと
初心者の方にて組むことが多いので、初めての方も安心して受講出来ます。
出来上がったものをきな粉の上に取りだし、10等分にします。
きな粉は大豆を炒ってからひいて粉にしたうぐいすきな粉を使います。
うぐいすきな粉は大豆の種類により、黄色と緑色があります。
きな粉は味が落ちやすく鮮度が大切ですのでなるべく新しい物を使うとよいでしょう。
次に、中あんを10等分にして丸め、きな粉を手粉にして包あんし、鶯の形にします。
中心部は薄くしすぎると出来上がった時に、あんが透けてしまいます。
はじめは中心部は厚めに成形するとスムーズに仕上げることが出来ます。
茶こしで上からきな粉をかけて出来上がりです。
こちらの講座では実習後に試食をしますが、各々数個ずつ完成品をお持ち帰りいただきます。
ご自宅でもご自身やご家族と楽しめるのはうれしいですね ^^♪
次回の講座は 梅桜(ねりきり)とくるみ大福と人気和菓子となっております。
只今、満席となっておりますがキャンセル待ちのお申し込みは可能です。
(※次回以降12回目までも全て満席です)
ご興味のある方は早めにお申込みくださいますようお願い申し上げます。
日 時:2023年1月19(木)10:00~12:00(2時間/1回)
メニュー:
<和菓子> 桜梅(ねりきり)・くるみ大福
<薬膳茶> 冬の薬膳茶(普洱茶)
場 所:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町22番6号 東京セントラルプレイス2階 本草薬膳学院教室
講 師:大村 和子 先生 (国際薬膳師・裏千家茶道教授)
教 材:プリント
持ち物:エプロン、三角巾、タオル(手拭用)、筆記用具
入学金・施設維持費:不要
授業料:1回:4,500円(材料代を含む) 全12回:48,000円(材料代を含む)
※全12回お申込みいただきますと、一回あたり受講料が500円お得になります。
定員15名(申込順 定員になり次第締め切ります)
お申込み方法:下リンク先よりお申し込み書をダウンロードの上、必要事項をご記入いただき
期日までにFAX、郵送、メールにて学院までお送りください。
または、公開・特別講座申込フォームからのお申込みも可能です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております\(^^)/
講座内容一覧:
(2022年5月現在)
回 | 日付 | 申込締切日 | 内容 |
1 | 2022年6月2日(木) | 5月26日 | あじさい(きんとん)・月影(平鍋)
梅雨の薬膳茶①(大豆・煎茶) |
2 | 7月7日(木) | 6月30日 | 水ようかん・くず桜・くず切り
夏の薬膳茶①(ハト麦・緑茶) |
3 | 8月4日(木) | 7月28日 | 萩まんじゅう・柚の香餅
夏の薬膳茶②(緑豆・薄荷・生甘草) |
4 | 9月1日(木) | 8月25日 | 栗きんとん・松しぐれ
秋の薬膳茶①(百合根・抹茶) |
5 | 10月13日(木)★ | 10月6日 | 友禅菊(きんとん)・じゃが芋まんじゅう
秋の薬膳茶②(無花果・葛粉・蜂蜜) |
6 | 11月17日(木)☆ | 11月10日 | ゆべし・どら焼き
冬の薬膳茶①(肉桂・ほうじ茶) |
7 | 12月1日(木) | 11月24日 | さくら餅(道明寺)・うぐいす餅
冬の薬膳茶②(生姜・胡桃・黒砂糖) |
8 | 2023年1月19日(木)☆ | 1月12日 | 梅桜(ねりきり)・くるみ大福
冬の薬膳茶③(普洱茶) |
9 | 2月3日(木) | 1月26日 | 黄味淡雪・えくぼまんじゅう
春の薬膳茶①(桂花・紅茶) |
10 | 3月2日(木) | 2月23日 | 青柳(こなし)・柏餅
春の薬膳茶②(ジャスミン茶) |
11 | 4月6日(木) | 3月30日 | よもぎまんじゅう・黄金羊かん
春の薬膳茶③(玄米大棗茶) |
12 | 5月11日(木)★ | 5月4日 | 若鮎・花菖蒲(ねりきり)
梅雨の薬膳茶②(とうもろこし茶/ひげ・皮付き) |
★第2木曜 ☆第3木曜
講師:大村 和子
国際薬膳師、裏千家茶道教授。ホームメイド協会講師を務め、料理・和菓子のメニュー開発と講師養成に携わる。2005年に本草薬膳学院を卒業、国際薬膳師資格取得。当学院で薬膳指導を行いながら自宅で茶道教室を主宰、高校茶道部の指導も担う。2012年には辰巳洋学院長との共著で『薬膳お菓子』を出版。
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