薬膳の勉強は、人生最後までの道程を歩くための杖、灯明のようなもの
中医薬膳師 通学コース 卒業
当学院:簡単な自己紹介をお願いします。
重冨さん:重冨惠子(しげとみけいこ)です(写真真ん中)。非常勤講師をしています。
昨年度2021年3月に中医薬膳師コースの33期平日コースを修了し、研究科コースの基礎科目と応用科目を受講中です。山梨県都留市在住ですが、現在は介護の都合で東京と往復しています。
当学院:薬膳を学ぼうと思った動機、きっかけを教えてください。
重冨さん:野菜や食材を育てて食べる、という菜園暮らしを目指しています。野草を使った伝統食や処方にも関心があります。食生活全体を食材から見直したいと思った時にたどり着いたのが、薬膳でした。
ですが、薬膳の勉強についていけるかどうか不安が大きかったので、まずは株式会社ユーキャンの通信講座(薬膳コーディネーター講座)から始めてみることにしました。そしてはまってしまいました。
当学院:日本に薬膳を学ぶ学校は増えていますが、その中でも本草薬膳学院を選んだ理由、学院ならではの魅力はなんですか。
重冨さん:通信講座を終えて、さらに薬膳について本格的に学ぼうと思った時の第一候補が本草薬膳学院でした。薬膳コーディネーター講座の監修をされていたのが、学院長の辰巳先生だったからです。最初に受講した薬膳和菓子の講座がとても楽しくて刺激的だったことも、中医薬膳師コース受講を決定した理由の一つです。
本草薬膳学院の魅力は、薬膳の世界を体系的に深くじっくりと学べる点だと思います。また、和菓子からイタリア料理まで薬膳を応用した料理講座、経絡や気功について学べる講座、運気学の講座などなど多彩な講座が企画開設されていて、幅広く学んでいけることも大きな魅力です。
当学院:学習の中で最も印象深かったことはどんなことですか。
重冨さん:「整体観念」や「陰陽学説」から始まる学習を通して、身体の統一的な「営み」についての理解がなにより重要で必須なのだと教えていただいたことが一番深く印象に残っています。また、講義の中で実際に中薬に触れることができ、原料の植物本体についても学べたことが、とても興味深くて刺激的でした。
当学院:本草薬膳学院で学んだことを現在どのように活かしていますか。また、今後どういった活動をしていきたいですか。
重冨さん:季節の推移に同調できるような献立づくりと養生を目標に、90歳になる母の食事づくりに応用しています。私は食物アレルギーがあるので、アレルギーに対応できる献立づくりが今後の課題です。ゆくゆくは農園で栽培した野菜や原料を使って、薬膳養生の情報を共有できる場を持つのが夢なので、それが実現できるよう研究科の学習を継続していくつもりです。
当学院:これから薬膳を学ぼうと考えている方へのメッセージをお願いします。
重冨さん:通学コースでの1年間の講座を受けきれるだろうか、途中で挫折しないだろうか、中国語は全くできないし、などなど、還暦すぎてからのチャレンジだったので、とても不安でした。同じように不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。勿論中国語ができると良いのですが、先生方は丁寧に解説してくださいますし、中医学の用語辞典や漢和辞典を活用すれば大丈夫だと思います。手始めに、単発の講座や短期の講座を受けてみるのもお勧めです。
薬膳の勉強は、人生最後までの道程を歩くための杖、灯明のようなものと思っています。生命をつなぐ「食」を丁寧に実践し続ける、そんな思いで薬膳の勉強に励んでいくつもりですので、ご一緒できたら嬉しいです。
重冨 惠子
中医薬膳師(東京本校)第33期平日コース卒業
/研究科コース卒業
国際薬膳師
食生活アドバイザー2級
〈 前の記事
先生方に何度もアドバイスをいただいたこと、わかるまで取り組んで学んだことは大きな糧になりました
次の記事 〉
北京中医薬大学教授から紹介していただき、迷わず本草薬膳学院を選びました