一人でも多くの方に薬膳と養生の素晴らしさをお伝えしていきたい
中医薬膳師 通学コース 卒業
当学院:簡単な自己紹介をお願いします。
高田さん:初めまして、岐阜県大垣市にて漢方専門薬局を経営している高田理恵(たかだりえ)と申します。
学院では、中医薬膳師コースといくつかの研究科コースを選択して受講させていただきました。
国際薬膳師、国際中医師、薬剤師の資格を活かして、日々の臨床相談に役立てています。
私の薬局では、がんや膠原病など体質の改善を必要とされるご病気のご相談が大半を占めており、現時点での体質を弁証し、それに合った養生法を学ばれています。
また、全国のがん患者さん団体での養生講演活動や、一般市民向けの季節の養生講座などを10年以上継続して続けており、今までに5,000人を超える皆様が中医学を楽しく学ばれています。
当学院:薬膳を学ぼうと思った動機、きっかけを教えてください。
高田さん:私の薬局でご相談される方は8割が女性で、ご本人のみならずご家族さまのご相談もとても多いです。
そんな中で、一番よく尋ねられることが、食事に関する事です。
例えば、お腹を温める漢方薬をお出ししても、その方がお腹を冷やす食べ物を日常的に召し上がっていては漢方の効果が十分に上がりません。
漢方の効果を上げるためには、食養生がとても大切ですので、本格的に中医学と薬膳を学び、食事の面でも患者さんをしっかりサポートしたい‼という思いが薬膳を学ぶきっかけとなりました。
当学院:日本に薬膳を学ぶ学校は増えていますが、その中でも本草薬膳学院を選んだ理由、学院ならではの魅力はなんですか。
高田さん:私が学院の門をくぐったのは13年ほど前になりますが、当時ネット検索をして学院を知り、辰巳先生のお人柄がとても素敵に感じたこと、ホームページの内容、オリジナルテキスト等がとても充実していて、本格的に中医学を学びながら、実際に調理実習もあって実践に則していたことなどがとても魅力的で、テキストを手に取ったその日からワクワクしていたことを思い出します。
本場中国の、中医師の先生から学べることもとても嬉しかったです。
当学院:学習の中で最も印象深かったことはどんなことですか。
高田さん:中医学を初めて学び、覚えないといけないことや内容量の多さに「これは大変な門をくぐってしまったかも…心して勉強しないと‼」と思いましたね。
授業では、辰巳先生がポンポンと指名で当てられるので、ドキドキ緊張しながら聴いていましたが、けれどもそれがまた、とても楽しかったです。
食材学では、中国でのその食材にまつわるエピソードや、みんなこんな食べ方をするよ…とか、お正月にはそれぞれの家庭でその家独自の餃子を作って食べたりするお話とかを聞けて、とても興味が持てました。
調理実習では、スッポンを調理したことがとても印象に残っていますね。
そのスッポンスープの美味しかったこと…自分の器にスッポンのどの部分が入っているか?などで大いに盛り上がりました。
翌日は、驚くほどお肌がツルツルでこれまたビックリでした。
当学院:本草薬膳学院で学んだことを現在どのように活かしていますか。また、今後どういった活動をしていきたいですか。
高田さん:学院で学んだことをきっかけに、中医学の素晴らしさと面白さにハマりましたので、学院との出会いがなかったら今の私はなかったと言っても過言ではありません。
目の前の患者さんに集中して、五感を働かせながら弁証し、それに応じた食材や漢方、ツボの配穴などをアドバイス出来る仕事はとても楽しくワクワクし、しかも患者さんに喜んで頂けるのが醍醐味です。
現在はコロナで実際来局されての対面相談は減りましたが、その分リモート相談に力を入れており、ご遠方の患者さんにもリアルと同様のきめ細かなご相談が実現できています。
また毎月のズーム養生講座にも90名近い皆様のご参加があり、そのサマリーを中医紙芝居形式でYouTubeにアップしています。
慣れない動画制作など大変ですが、今後もリモートワークにも力を入れていきたいです。
当学院:これから薬膳を学ぼうと考えている方へのメッセージをお願いします。
高田さん:薬膳の勉強はとても理論的で奥が深く、勉強する毎に色々なことが繋がってきて、パッと電気が灯る瞬間がありますよ‼
まずは、自分自身の体質を知る事が出来ますし、自分の状態に即した食べ物をチョイス出来るようになり、どんどん体調が良くなります。
そして、次の段階は家族や周りの人達の体調をみて食事を作ったりアドバイス出来る事がとても素敵なことだと思います。
中医学は経験と積み重ねの学問ですので、焦らずに長くゆっくり身につけてくださいね。
私は、電車に乗ったりすると、目の前に座っている方の顔色とかご様子を見て、頭の中で弁証していたりします…これも凄く勉強になります!
薬膳は心にも体にも優しく、いつからでも始められますし、養生に手遅れはありません‼一人でも多くの方に薬膳と養生の素晴らしさをお伝えしていきたいですね♬
高田 理恵
中医薬膳師(東京本校)第5期平日コース卒業
/研究科コース卒業
国際薬膳師、国際中医師、薬剤師
「漢方食養生の林薬局」 https://riepyon.net/
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