学生の声

シリーズ 学生の声21


薬膳は日々、薬局店頭で喜ばれています


第5期生 高田理恵  

 私が本草薬膳学院で学ぼうと志したきっかけは、食養生に関する知識があまりにも乏しかったためです。
漢方薬局を経営して今年で20年ですが、中医漢方の世界に入ったのは、まだ7年前。
 それまでの西洋医学的な病名漢方とは違い、四診合診により弁証論治して方剤を導く方法により、驚くほど治癒率が向上しました。そうするうちに、いろいろなお客様が訪れ、ガン、アトピー性皮膚炎、不妊症などの体質改善を必要とするお客様で9割を占めるようになりました。ところが、慢性病は漢方だけでは簡単に治すことはできません。毎日の食生活、ライフスタイル、心の持ち方等が深く根ざして、結果として出来上がった病気なので、その部分を十分にアドバイスしながらお薬を出さないと、せっかくの漢方薬もうまく効いてくれないのです。
 例えば体を温める漢方薬をお出ししているのに、その方が冷性の食品ばかり摂られていれば、当然お薬は効いてきません。しかし、そのようなことは怏々としてあることで、それだからこそ、その方は冷えの病気を作っているのです。そういったとても大切な部分なのに、当時の私は簡単なアドバイスしかして差し上げれませんでした。
 本草薬膳学院で勉強するようになり、食品にも四気五味、帰経があり、漢方薬の薬味と全く同じであることを知り、”これだっ!!”と思いワクワクしました。毎回、授業で聞いた内容を持ち帰り、希望のお客様を集めて、薬膳養生教室を開きました。そして、ご相談のお客様には、漢方薬の処方後、どんな食材を摂るとよいか、また具体的なメニューまでアドバイスできるようになりました。女性の方が9割なので、食事のことを教えて差し上げると、本当に喜ばれます。最近では、スーパーでお客様に出くわすと、ベーと舌を出してきて、”こんなんだけど、今日は何食べたらいいですか?”と尋ねられるので、ちょっと恥ずかしく、変装してスーパーに出掛けるほどです。(笑)
 この2年間、本草薬膳学院で学ばせていただいたことは、私にとって人生の宝物です。
 今後ますます知識を深め、多くの方に中医薬膳養生法を知っていただき、自分の病気を、自分で治せることの素晴らしさをお伝えしてゆきたいと思っております。
 最後になりましたが、劉先生、萬谷先生、平尾先生、懇切丁寧にご指導くださり、誠にありがとうございました。そして、和気藹々としたムードで楽しく勉強させていただいた、クラスの皆さんにとても感謝しています。今後の本草薬膳学院のますますのご発展をお祈りし、御礼の言葉とさせていただきます。