薬膳師合格！の勢いでついつい、欲がでて勉強してみたくなった中医師でしたが、いざ、その世界に踏み入ると、解らない事だらけで、中医の奥深さに圧倒され、『私には無理！』と何度も挫折しかけたかしれません。振り返れば、この勉強期間中は自分の覚悟の甘さが浮き彫りにされた様な期間でした。では、続けられた理由は何か？それを考えた時、その中には幾つかの気付きがありました。

　一つは、普段の日常の中にちょっとした変化を取り入れた事です。二ヶ月に一度の東京行きは私にとって実りの時間でもありました。東京行きの支度をしながら『何か必ず収穫を得、行く時の自分より帰って来た自分の方が一つ成長出来ています様に』と言う気持ちで朝一の飛行機に乗り、授業以外の時間の中での有意義な時間を沢山持てた事。そして、沢山の頑張っていらっしゃる方々に出会えた事。今年の試験を諦めかけた時に背中を押して下さった方や様々な場所で活躍していらっしゃる方々と同じ教室で勉強出来た事は私にとって幸せな事でしたし、励みや誇りでもありました。

　経済的には余裕が無く、中医もなかなか理解出来ずに、劉先生の難しい授業にもついて行けず、プライベートのトラブルとの間に心の整理もつかないまま臨んだ試験でしたが、今考えると本当に『頑張って良かった』『頑張らせて下さったすべての皆様方に感謝』の思いでいっぱいです。劉先生をはじめ、同じ教室の生徒さんと言う立場でありながら、本草の職員としていつも周りに気を配って下さった平尾先生、本草の皆さん、同じ教室で共に勉強していつも励まして下さった皆さん、東京で出会ったすべての皆さん、応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました。こんな難しい事に挑戦し、結果を得られた事や、この期間中に出会い、出来ごとが私にとって財産になった事にようやく気付く事が出来、『やって良かった！ 』と言う気持ちと同時に本草に入学出来た事に深く感謝致します。ありがとうございました。