学生の声

シリーズ 学生の声N


夏期スクーリング体験記


通信コース 岡田準一

 

 長かった梅雨が明け、通信教育コース受講生のための夏期スクーリングが7月28日から30日までの3日間、東京神田須田町の本校で実施されました。
 参加したのは主婦の方や薬剤師、婦人科の医師など様々な分野で活躍されている、とても元気な21名で、皆さんそれぞれに薬膳に強い関心をお持ちでした。
 3日間とも午前中と午後の2時間は、学院長の劉海洋先生による中医学・薬膳学の基礎理論の授業でしたが、要点を無駄なく解りやすく、しかもとても楽しくお話しして頂きました。この授業では「目から鱗」が何回もあり、私にとって今まで体験したことのない「充実感」を得ることが出来ました。
理論の後は、安里清子先生による薬膳の実習でした。与えられたテーマによる薬膳メニューの解説と料理法を教えて頂き、4人ずつの5グループに分かれ毎日5品のうち1品をそれぞれ受け持ち料理して、出来上がった物をみんなで頂くというものでした。
 初めのうちは時間内に料理しなければならないという緊張感があったものの、皆さん要領の飲み込みが早く、そのうちには隣のグループの手伝いをしたり、お互いに情報交換をしたりと和気藹々の実習になりました。
 テーマは初日が清熱、翌日が補腎、最終日が行気でしたが、私に不足していた食品だったようで、食後しばらくすると体調が良くなったのには驚きました。
 食薬同源は、今まで食べてきた食物の性質が現在の体質や病気の原因になっている事も示していることを体験痛感し、また中医学の医・文・哲におよぶ奥深さにも驚嘆させられた3日間でした。